無自覚ウォヌくん . (ページ1)

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Ep.1 ページ1

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朝 .

登校してると、親友のソユンの姿を見つける。

「ソユ～～ン」

「あ、A 。おはよう」

「おはよう、あれ、1限目なんだっけ」

「あ～、あれじゃない？課題あったやつ」

「ハ？！やってないんだけど」

「見せないよ？この前見せたよね？ん？」

「わーお …… 」

鬼。見せてくれたっていいじゃん。ソユン頭いいんだよね、嫌な奴。(笑)

「俺が見せようか？」

後ろから低い声が聞こえて振り向く。

「ウォヌ、おはよう。
てか見せてくれんの？まじ？」

「おはよう。そしてそんなわけねぇじゃん (笑) 」

「ほんと殺していい？」

チョン･ウォヌとはこういう奴だ。

たまにすごくムカつく ( )

「あ、ウォヌくん～！」

「ウォヌおはよう！」

それでも女子から人気な理由は

「おう、今日髪ボサボサじゃね？」

「ちょ、風強いからでしょ！ぐしゃぐしゃにすんな！(笑) 」

…… 無自覚で思わせぶりな態度ばっかとるから。

今だってそう。
きっとウォヌはこの子のことが好きなわけじゃないと思う。

だけど、私の少し前で髪をわざとぐしゃぐしゃにして笑う。

…… そんなことするから

「 …… ほら、相手の子も絶対惚れてんじゃん、」

「や～、A 嫉妬？」

「うるさいソユン。」

「ふふ、ウォヌはAのこと好きだと思うけど？」

「ひやかしならやめなさい」

「違うよ～ (笑) 」

悔しいけど、私だってそんな思わせぶりに、いつしか惚れてた。
だからほかの女の子にウォヌが思わせぶりな態度とるのが余計に目に付いちゃって、勝手に嫉妬して落ち込む。

「はあ～～～…… 、」

無自覚なところがまた、タチが悪い。

「ソユンみたいに美人だったら見てくれてたかもしれないのにな～～ …… 」

ソユンは本当に、隣に立つのが申し訳ないくらい美人。だけどサバサバしてて、さっぱりしてる性格だから、男女ともに友達も多い。

初対面の人には綺麗すぎて近づきがたい、って言われてたけど (笑)

そのくらい綺麗だったら、ウォヌも私を見てたかもしれない。

今は多分、というか確実。

良くて、ちょっかいかけちゃう女友達、くらいじゃない？

仮にも恋愛対象では無いことは承知してます。

「はあ～～～…… 」

また、ため息がこぼれる。

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