魔王撃退………私(悪魔)が？【ドラクエXI】 (ページ2)

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1話ページ2

「…これは紫の夢を見たけど私に報告し忘れていたということですよね？」

エルルカの手紙を読んだ感想がこれだった。

理由は簡単、もう既にユグノア王国は滅んでいるから。

勇者に魔王ねぇ…。

この世界には驚くことが多すぎますよ。

まさか魔物が人間の世界にいるなんて思っていなかったですし、何よりそれを倒せる人間がいるなんて思っていませんでしたよ。

死んだはずのエルドは命の大樹に宿るし、大罪の悪魔は力を急に失ってしまうし…もうなんなんでしょうね。

…確かにもうデルカダールには飽きているし、そろそろ新たなこの世界を見て回りたいと思っていた。

そうと決まれば準備を進めていこう。
勇者と共に旅する準備を…。

〜16年後〜

あれから16年が経ち、勇者が成人した。

ニア達に勇者の様子を見に行かせたら、デルカダールへ向かっていると報告を受けた。

？「そんなところで何ぼーっとしているんだ？」

？「通行の邪魔だぞ。」

「おや、これは失礼しました。ホメロス、グレイグ。」

この2人はデルカダールの将軍と軍師ですが、随分対象的なんですよね。

ホメロスは白、グレイグは黒。

ホメロスは頭脳、グレイグは力。

私的にはホメロスが黒だと思うのですがね。
というか黒ですけど。

ホメロス「ひとまず、王の所へ行くぞ。俺たちは王に呼ばれている身だからな。」

「そんなこと言われなくともわかっていますよ。馬鹿なんですか？」

グレイグ「お前たちは相変わらず仲が悪いな。」

「うるさいですよむっつりスケベ。」

グレイグ「なっ！？」

私この間見ましたからね。

グレイグがムフフな本を買っているところを。

っと、着きましたね。

重たい扉を開けてもらい中に入る。

「お呼びですか、我らが王よ。」

デルカ王「うむ…。」

グレイグ「何か問題でもありましたか？」

デルカ王「…。」

…なんだ、嫌な予感がする。

デルカ王「悪魔の子が来おった…。」

ホメロス「！悪魔の子…勇者がですか？」

デルカ王「左様。」

悪魔の子…ね。

王は姫がユグノア王家に殺されたと思っている。

そして、その元凶は勇者である王子だと主張しているのだ。

「つまり、悪魔の子を捕らえるために備えよということですね？」

デルカ王「そうじゃ。相変わらず理解が早いのう。」

「恐縮です。」

デルカ王「うむ。では悪魔の子を連れて参れ！」

騎士「ハッ！」

王が騎士に命じて勇者を連れてこさせた。