# ページ48
・
裕翔「 涼介かわいいなぁ、」
涼介が体力の限界らしくてポツポツ喋っていたけれど話さなくなって浅い呼吸をしだしたから呼吸器を付けて寝かせるみたいで光くんと2人でおやつを食べることに。
光「 そう言ってくれて俺も嬉しいよ笑 」
裕翔「 だって、今までの涼介ではないんだけど、
なんかやっぱり涼介だなって思うんだよね。何言ってんだろ俺笑 」
光「 でもなんとなくわかるよ。まあ必死に、今までの涼介と同じところを探してるだけなのかもしれないけどね。」
なんて言う光くんの顔は少し疲れていそうで心配になってしまった。
裕翔「 なんか、大丈夫？疲れちゃってない？」
光「 ふふっ笑 大丈夫だよ。
でも家に誰かがいてくれると少し安心する。宏太は帰ってくるの遅いしね。1人だとさ、料理しててもなにしてても涼介が気になって気が気じゃなくてね。」
そう言って光くんは愛おしいような目で涼介のいる方を見つめる。
光「 そうだ、裕翔は大学とかどうなの？」
裕翔「 結構忙しいよ。バイトもしてるし。」
光「 大学でなにしてるんだっけ、」
裕翔「 理学療法士！涼介も前pt受けてたっけ。」
光「 そうなんだ。すごいな、兄弟揃って医療の方なんて。
そうそう。入院中だけだったけどね笑 」
裕翔「 涼介のこと、少しでも助けてあげたかったから。
でもむしろ忙しくてこっち来れてないけどね、笑笑 」
光「 気持ちだけで嬉しいよ。」
俺のにぃちゃんの慧も涼介が、ってわけではないみたいだけど小児科医を目指して今は研修医として大学病院で働いてる。
この様子だと俺がなる頃にはもしかしたら涼介はこの世界にいないのかもしれない、そんなことを考えてしまった。
夕方になると涼介はさらに悪化してしまうみたいで
そばで手を握っててあげて、と光くんに言われて光くんが料理をしている間、横で涼介の長い睫毛に血色のいいピンク色をしたぽってりした唇を眺めているとふと高校時代を思い出した。
俺と涼介は幼稚園前から近所で兄同士が仲よかったことから家の行き来をよくしていた。
涼介は俺のことをずーっと ゆうとくん、と呼んでいて俺は今も変わらず 涼介 と呼んで田舎でクラス数も少ないからほとんど一緒でお互い気が強いから喧嘩は数え切れないほどしたけど結局は2人で選んだ高校も同じだった。
中3の受験を終えて卒業を控えたある日に涼介に俺は呼び出されて「 あのね、俺、なんか病気みたい。」と言われた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らぷ(プロフ) - いちごさん» リクエストありがとうございます！特に持病ない設定もいいですね！！やらさせて頂きます。 (2020年4月2日 22時) (
レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ありやまが高校生設定で、実験の匂いにやられて実験中に吐いてしまう山田くんの話が見たいです。ありやまは幼馴染設定でお願いします。 (2020年4月2日 21時) (レス) id: b1acc93996 (このIDを非表示/違反報告)
らぷ(プロフ) - くるさぼさん» ありがとうございます泣泣 泣いていただけたなんて本当に嬉しいです... 本当にありがとうございます！ (2020年3月10日 7時) (レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
らぷ(プロフ) - やまたかさん» リクエストありがとうございます。とても個人的で申し訳ないのですが、パニック障害をメインで書くのに少し抵抗があっていつかはもちろん書くのですが少し先になってしまうかもしれません...泣 でも絶対に書くので気長にお待ちしていただけると嬉しいです。 (2020年3月10日 7時) (レス) id: a92e560c7f (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - 感想です。ずっといっしよ読んでめっちゃ泣きました。とても家族愛が感じれるお話でした！ (2020年3月10日 1時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らぷ | 作成日時：2020年3月9日 20時
