成長 ページ29
彼女がハンター試験に合格したこと
そして何より、彼女が自分ではっきりモノを言うこと
いつも泣きそうになりながら、いや泣きながらへらへらと笑っていた彼女が、肉体的にも精神的にも逞しくなって、オダマキ先生は安心した。
「明日は卒業式だ。来てくれるよな。」
『そっか…もう…』
「…」
「卒業式は絶対に行きなさい、A。お友達やオダマキ先生にしっかり別れを告げるんだ。」
「あなた…まさか賛成なの！？」
「あぁ。この子のやりたいことだ。やらせてあげたいんだ。」
「信じられない！！心配じゃないの！？」
「心配だよ！！…だけど、ジャポンには数十人といないハンターになれるってことはこの子の強さは半端じゃないんだろう。きっと俺なんかよりも強い。だからこそ、こんな名誉ある資格を持ったAのやりたいことをやらせたいんだ！」
「…先生もなんとか言ってください…」
「…Aさん。もちろん教師としては反対した方がいいのでしょう。しかし私たちにハンターの仕事がどんなものか分からない。危険なものかもしれないし、楽しいものかもしれない。それはハンターにしか分からないんです。彼女はなったんですよ、そのハンターに。」
「…」
「ハンターになれたということは、Aさんが思っているより彼女は強いのです。少なくともこのジャポンの中ではかなり強い方なんです。私たち平和ボケしたジャポニーズには分からないかもしれない。彼女は見てしまったんです。外の世界を。」
「だからって…」
「大丈夫です。彼女は強くなりました。私はご両親が見ていない彼女を学校で見てきました。泣き虫だった彼女がこんなに逞しくなったんです。信じてあげませんか。」
「…」
『み、水をさすようで悪いんだけど、向こうに行ってまだハンターの仕事は受けないようにするつもりなんだよね…お世話になった人に会いに行く旅をしようと思って…』
「…そう。どれだけ止めても行くのね」
『うん。ジャポンが大好きだからこそ、外の世界に出たい。』
「わかったわ。卒業式にしっかり出て、ジャポンでお世話になった人に挨拶回りをしてから行くのよ。」
『ほんと！？』
「よかったなA。」
『お母さん、お父さん、オダマキ先生！！ありがとう！！！』
ジャポンから出る許可をもらい、卒業式に臨む
(やっと…卒業出来る…ジャポンから出れる…)
彼女は大好きなジャポンのために、世界へ羽ばたくのだった
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かすみ(プロフ) - もるさん» 初めまして！コメントありがとうございます！お返事遅れてしまってすみません、、。更新頑張ります！多忙でかなーり亀更新になると思いますが気長に待っていただけるとうれしいです！ (2022年7月25日 23時) (
レス) @page50 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
もる - 初めまして！とてもかわいい主人公ちゃんで読んでいて癒されました！文面からも作者様の温和なお人柄が出ているように感じました。忙しいかと思いますが、更新楽しみにしています♪ (2022年6月29日 3時) (レス) @page50 id: 2766806a74 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - しろさん» はじめまして！コメントありがとうございます！嬉しいです！頑張って作ろうと思います！少し待っていてください！ (2022年5月27日 2時) (レス) @page50 id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
しろ - はじめまして！このお話とても好きです！続きは書かれないのでしょうか？？ (2022年5月20日 13時) (レス) @page50 id: 1cd0628146 (このIDを非表示/違反報告)
かすみ(プロフ) - ちくわさん» ありがとうございます！がんばってみます！ (2020年12月29日 10時) (レス) id: e53abe021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作者ホームページ：http://narutodreamer
作成日時：2020年9月11日 13時
