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はい、フラグ一級建築士、やりました

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「Aちゃん!」
『えっと……美川、サン?』

そいつはしばらく色んな人に囲まれていたが、急に私の所に来た。

なんだよ、こいつ。

「私、美川心春って言うの宜しく…………って、痛っ!」

すると、美川心春はわざと自分の手を自分で抓った。
手には、赤々しい跡がつく。

『え、何して』
「な、何するの!痛い!」
「長月さん心春ちゃんに何してるの!」
「いきなり抓るなんてサイテー!」

え?
 
『いや、私何もしていないんだけど。』
「じゃぁ何で心春ちゃんの手、赤いのよ!」
「あんたが1番近かったでしょう!」
「心春ちゃん、保健室に冷やし、行こ?」
「う、うん」

美川と目が合うと、ひっ、と言って足早に教室を去って行っていた。

あの野郎、皆が見えないように………!

『何もしてないって。あの子が自分で』
「そんなわけ無いでしょうが!」
「何でそんな嘘をつくのよ!」
「謝りなさいよ!」

嗚呼、ムカムカする。
苛ついてその辺の畳を蹴ると、バコッ、と言って畳が凹む。

辺りがシーンとなった。

やっちまった。
ものに当たるのが私の悪い癖だ。

『やっていないことに責任は取れない。巫山戯んな。』

そのまま教室にいるのも居心地が悪かったので教室を出て、遠くの木の上の方に登る。

入学早々、退学したくなった。




その後も。

「ひっ………」

目が合うだけで目を潤ませる美川。

「謝りなさいよ!」
洗脳されたヒロインサマの引き立て役。

「Aちゃんが突然殴ってきて……」
「Aちゃんが…………」
「Aちゃんが……………。」

「心春、可哀想じゃない!
「何でそんなことするのよ!」

家が権力者で可愛くて、可哀想な美川。
家無しの気味の悪い緑目の私。

どっちを信じるかは一目瞭然。

毎日、色んな奴に喧嘩を売られた。
クラスでは友達なんて居なかった。


そんな中。

「A、そんなことしてないだろ?」
「美川心春、マジでクズじゃん。一周回ってウケる」

信じてくれるのは、この二人だけだった。

作者より→←白くて暗い過去



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綾部伊沙(プロフ) - れいら・マリもオワゴリラさん» コメントありがとうございます! 正直忘れかけてたこの作品…笑 更新いつか受験が終わったら更新するので今後ともよろしくお願いします! (2022年12月6日 21時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら・マリもオワゴリラ - こんにちわ。この小説読みました。こんなに面白いお話初めてです!思わず吹き出しちゃいましたw更新楽しみにしております (2022年11月26日 23時) (レス) @page33 id: 661d7579e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/  
作成日時:2022年3月7日 16時

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