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『お父様、お母様!ホグワーツからの招待状が来ました!』
「おめでとう、アカリ!」
「きっとアカリもグリフィンドールだな!」
私は当時、最高に嬉しかったのを覚えている。
どんな友達が出来るだろう?
どんな先生がいるかな?
「制服や杖を買いに行きましょう!」
「梟も必要だな!父さんが良いのを買うよ!」
母と、父は一流の道具をそろえてくれた。
杖も、自分にぴったりな物を買って貰った。
さぁ、早くその日が来ないかな。
希望に胸を膨らませて、入学を待った。
そして、その日。
キング・クロス駅に紅の汽車が近付いてきた。
遂に、出発なのだ。
「気をつけてね。」
「手紙、待っているからな!」
『いってきます!』
汽車が出発して、父と母が遠退いていく。
私は見えなくなるまで手をふった。
____これが、父と母が優しくしてくれた、最後の会話だった。
_______________________
ホグワーツに着いた。
城のようなその見た目は、幻想的な夜空に堂々とそびえ立っている。
『凄いね……』
「初めて見たわ……!」
汽車で友達になった、アリシア・ヴェルディちゃんと話しながら城に入る。
暫く進むと、大きな扉が現れて引率していた先生がお待ちなさい、と言って何処かへ消えた。
大きな扉の向こうから、わいわいした声が聞こえるので、恐らくここが歓迎会の会場なのだろう。
その後、ハリー・ポッターとドラコ・マルフォイが揉めていたが、先生が戻ってきたことで二人とも黙る。
すると、ぎいっと音がして扉が開いた。
中は、天井が星が煌めく夜空になっていて、ゴーストが沢山飛んでいた。
そして、人、人、人。
在校生だろう。
私は、グリフィンドールの机に座ることになるのだろうな。
すると、組み分け帽(茶色い魔法使いの帽子で、被ると自分が行くべき寮を叫ぶ。)が歌を歌い、いよいよ組み分けになった。
ドラコ・マルフォイがスリザリンになった。
ハリー・ポッターがグリフィンドールに。
アリシアもグリフィンドール。
私も、きっとアリシアと同じ寮_____。
「アカリ・リリース!」
私の名前が呼ばれると、ざわめきだす。
”アカリ・リリースってグリフィンドール有名家の?”
”じゃあグリフィンドールに組み分けされるだろうね。”
ざわめきを背に、帽子の置いてあるところへ向かう。
私は呼ばれた。
さぁ、組み分けして貰おう。
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綾部伊沙(プロフ) - れいら・マリもオワゴリラさん» コメントありがとうございます! 正直忘れかけてたこの作品…笑 更新いつか受験が終わったら更新するので今後ともよろしくお願いします! (2022年12月6日 21時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
れいら・マリもオワゴリラ - こんにちわ。この小説読みました。こんなに面白いお話初めてです!思わず吹き出しちゃいましたw更新楽しみにしております (2022年11月26日 23時) (レス) @page33 id: 661d7579e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾部伊沙 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/
作成日時:2022年3月7日 16時