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視界が反転した。
目の前には芥川と天井。
俗に言う床ドンと言うやつだろうか。
「無理矢理にでも手に入れる。そう思っていたのに。」
『珍しくよく喋りますねー。』
耳元で大きな音がした。
「酷い顔をしているぞ？」
『何の事？』
瞬間、思考が停止した。
鼻が当たりそうな距離にいる芥川。
顔に熱が集まるのがわかる。
「その方が幾分マシだ。」
すると、いきなり起き上がった芥川はせっせと蜜柑を剥き始めた。
起き上がろうとすると、羅生門に抑え込まれる。
しばらくすると、蜜柑を咥え、またこちらに近づいてくる。
そのまま口に押し込まれ、芥川の唇も同時に当たる。
蜜柑は酸っぱいのに、芥川の接吻が甘すぎて頭がおかしくなりそうだった。
「貴様には…Aには蜜柑が似合う。」
『？？？』
「その分、僕には不釣り合いな果実だな。」
『どーいう意味？』
「貴様は子供っぽくなどない、そのように顔を赤らめて。………美しい。」
最後の言葉で少し耳を赤くした芥川。
芥川の苦笑は恥ずかしそうで悲しそうで愛おしそうで。
胸が高鳴るのと同時に、芥川にこんな顔をさせたくないと思ってしまった。
『芥川ってさ、蜜柑似合うと思うの。』
「何？」
『優しいから。』
「フッ。戯言を。」
『でも、手は私を撫でてくれる。』
また、唇を合わせられた。
今度は優しい接吻だった。
「傷ついた貴様につけこむなど、優しくなんかない。」
『私は好きだよ、そーいうとこ。』
「…煽るのが上手いな。」
『そうかな？』
「いいか、最後まで…」
『いいよ。』
私が信じるのは芥川だけ。
そして、私が愛するのも芥川だけかもしれない。
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ハイド様リクエストありがとうございます！
激甘にできない。( ´•̥ω•̥｀)ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ…
・蜜柑の実の花言葉
「美しさ」「優しさ」
温もり 中原中也(15歳) ミルクチョコレート→←蜜柑 芥川龍之介 ハイミルクチョコレート
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
