ずーっと ニコライ・ゴーゴリ ビターチョコレート ページ25
「Aちゃーん！」
毎日毎日、ゴーゴリが行く先々に着いてくる。
最初の方は確かに嬉しかったが、最近は鬱陶しいと思うことも多くなった。
ゴーゴリが嫌いなわけじゃない。
しかし、限度というものがある。
「Aちゃん、今日は何処に行くの？」
『当然のように着いてこないで！』
「っ、でも。」
『正直、いつもいつも着いてきて鬱陶しいの！』
思いっきり叫ぶように告げると、とっても悲しそうな顔をするゴーゴリ。
「私の事嫌い？」
『っ。』
嫌いではない。
しかし此処で強く言わないとこれからも絶対に着いてくる。
『っ…嫌い…だよっ……！』
「ど、して？どうしてどうしてどうしてどうして？！」
狂ったように叫ぶゴーゴリ。
「私は好きだよ！だからこれまで沢山、君のためにがんばったのに！」
『お、落ち着いて！』
「でも、私は！私はァ！！」
スっ、と感情が抜け落ちたように静かになるゴーゴリ。
感じるものは恐怖と後悔。
いつも明るいゴーゴリにこんな一面があるなんて知らなかった。
「………分かった。」
『な、にが？』
「分かったよ。君に嫌われるくらいなら私死 ぬ。」
『は？！』
何処かからナイフを取りだし、首元に持っていくゴーゴリ。
『何やってんの、それを離して！！』
「君が見てくれないなら、ここにいる意味なんて無いじゃないか。」
ゴーゴリの首から赤い物が出始めた。
『違う、嘘！嘘なの、大好きだからそれやめて！』
動きがピタリと止まる。
助かった……？
「本当に？」
私は首を激しく縦に振る。
『だから、やめて？』
「着いていってもいい？」
『良いから。』
瞬間、いつもの様にニッコリと明るい笑顔を見せるゴーゴリ。
「ハハハーハハ、じゃ、行こっか。帰りに甘い物食べようよ！」
『う、うん。』
私は、一生ゴーゴリを突き放すことは出来そうにない。
「いきなりだけどクイズ！私はいつ、君を離してあげるでしょうか！」
続くヒントという名の答えに背筋が凍る。
【ヒントは、一生離してあげない。】
あーあ、答え言っちゃった。
と笑うゴーゴリの口は、心底楽しそうに歪んでいた。
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スノー様、リクエストありがとうございます！
新しい形のヤンデレに挑戦したかったんですけど。
………無理でした。
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水上灯 - あのゴーグル恨んでやる、でちょっと笑いました(笑) (2022年10月13日 17時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 侍従長最高過ぎますｯｯｯｯ(泣) (2022年2月22日 0時) (レス) @page4 id: 5863b45db6 (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 雪乃さん» 大丈夫です(v^ー°) (2021年2月24日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - ミィさん» ですね（笑）なんか可哀想な感じになってしまいました() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 鮭大根大好きさん» きっと、きっと大丈夫です() (2021年2月24日 16時) (レス) id: e99d9af258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2019年12月27日 23時
