さようなら、鬼の皆様

口撃 ページ6

氷の呼吸…壱の型…花弁雪

鬼舞辻「ほぉ、初めて見る呼吸だ。それにしても何故鬼になろうとしない？

お前なら上弦だって夢ではないぞ？」

彩「結構です。私は鬼になりたくはないですから。ご自分の価値観を押し付けないでください。」

鬼舞辻「鬼はほぼ完璧な存在だ。何故なりたくないのか理解できない。」

彩「逆に何故理解できないのでしょう？そもそも、何故私が鬼殺隊に入ったのかご存知なのですか？」

鬼舞辻「…」

彩「大好きな仲間達と笑い合うためです。ああ、もしかしてあなたには大切な仲間がいないのですか？」

鬼舞辻「何が言いたい？」

彩「…」

隙あり！

ズサッ‼︎

私の刀は首をかすった。

やったあ！

と思ったのも束の間、腕で防がれてしまった。

む〜、難しい！

鬼舞辻「不意打ちなど、何と小賢しい。」

彩「でも、首はかすりました。次は切りますよ？」

鬼舞辻「やれるのならな。」

シャキンッ、バチンッ、…

彩「ﾊｧ、ﾊｧ、…なかなかやりますね！」

鬼舞辻「息切れしているようだが？」

彩「ｽｩ､なんのことですか？」

鬼舞辻「ふっ」

頑張れ私、頑張れ私…

少しでも時間を稼げ！

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