さようなら、鬼の皆様

討伐 ページ3

童磨「君の人形、さっきの毒でできているの？」

彩「さあ、どうでしょうか？」

童磨「答えなくていいよ。どうせ吸収してもボクには効果がないし。」

彩「やってみたらわかることです。」

童磨「いいよ？」

そういって童磨は私の作った人形を吸収した。

童磨「ほらね？効果はないでしょ？」

一瞬浮き出た紫色もやがて消えていった。

でも、それで大丈夫。

氷の呼吸…十壱の型…オカミノカミの微笑

私は十壱の型を繰り出した。

この前使ってわかったことだけど、この型を使うことで、私の体の成長は遅れ、

最悪の場合、子供の状態で大人になる可能性がある。

でも、そんなの関係ない。

カナヲ姉さんは自らの視力を、しのぶ姉さんは自らの命を捨てる覚悟で戦っているのだから。

カナエ姉さんの仇を打ち取るために…。

カナヲ「花の呼吸…終の型…彼岸朱眼…」

しのぶ「蟲の呼吸…蜈蚣の舞…百足蛇腹…」

頑張らないと…‼︎

彩「伊之助！私たちのフォローに回ってもらえる⁉︎」

伊之助「当たり前だ！任せておけアコ！」

こういう時まで名前を間違えるのは伊之助らしい。

その時。

童磨「ぐぁあっ…‼︎」

童磨の体中がドロドロに溶け始めた。

童磨「毒の中に…、より強力な毒を仕込んでいたのか…！今まで全然気付かなかった。」

あとはしのぶ姉さんの作戦通り。

しのぶ、彩「カナヲ/カナヲ姉さん！」

カナヲはコクンッと頷くと、目にも追えない速さで走り出した。

でも…

童磨「首は切らせないよ？血気術…霧氷•睡蓮菩薩…」

全員-童磨「⁉︎」

体中が凍る。

カナヲ姉さんは童磨の首を半ばあたりまで切ったところで凍ってしまった。

どうしよう⁉︎

すると

伊之助「ぬおおお！獣の呼吸…思いつき、投げ裂き！」

と伊之助が日輪刀でカナヲの刀を童磨の首に押し込んだ。

スパァァァン！

…切れた…‼︎

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