さようなら、鬼の皆様

童磨の逆鱗 ページ2

童磨「今まで随分たくさんの子と話してきたけど、そんなことを言った子は初めてだよ。

　 どうしてそんな酷いことを言うのかな？」

童磨の顔から笑みが消え、真剣な顔になった。

童磨の逆鱗は、自分に感情がないってことだったんだ…！

カナヲ「わからないの？あなたのことが嫌いだから。」

彩「一刻も早く首を切り落として地獄に送りたいから。」

私もカナヲ姉さんも険しい顔をしていた。

頭の中に体中の血が集まったかの様に頭痛が激しい。

怒りのあまり手足が痺れて刀を上手く握れない。

私、カナエ姉さんのﾀﾋをそれだけ恨んでいたんだ…

あの作戦を決行するときが来た。

氷魔法…

ズズズズズ…

ゆっくりと形が形成されていく。

凍らせているのは水じゃない。

しのぶ姉さんの体内にある毒の何倍も速攻性のある“毒”。

私はその毒でしのぶ姉さんと同じぐらいの人形を作った。

童磨「…？彩ちゃんが氷魔法で人形を作るならこっちも作るけど？

　 こっちも時間がないし、遊んでないで最初からこうしとけば良かったかな？」

血気術…結晶の御子…

童磨は氷でできた小さな人形を作った。

威力は…

思っていたよりあった。

先に毒を童磨の中に打ち込まないと…‼︎

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