51話 ページ3
翌日━━━━━━━━━━━━━━━
『よし!作るぞー!!』
母「Aー!火と包丁には気をつけなさいよ?」
『はーい!』
今日、いつもより早起きをした
なぜかというと自分のお弁当ともう1つ、さとみくんのお弁当を作るため
昨日、さとみくんの昼ごはんがメロンパン1個だけと言う事が分かってから考えたのだ
いっぱい食べてもらうためには私がお弁当を作るのがいいのでは…と
『よし!頑張るぞ!』
お決まりの卵焼きにたこさんウィンナー、ミートボールとミニトマト、おにぎり
それとさとみくんがおいしいって言ってくれた唐揚げ
さとみくんのお弁当を作っている間、私は楽しくてしょうがなかった
どんな顔するかな、口にあうかな、おいしいって言ってくれるかな
そんなことを考えながら料理をしたのはいつぶりだろう
私は上機嫌のまま、自分のお弁当も作り
学校へ行った
昼休み━━━━━━━━━━━━━━━
『さとみくん、おまたせ』
さ「おー」
待っていてくれたであろうさとみくんに軽く謝って、さとみくんの隣に腰をかける
さ「あれ、なんか荷物多くない?」
『その事なんだけど…
…はい!これお弁当』
さとみくんに作ったお弁当を差し出す
さ「え…これ俺に?」
『うん
お口にあったらいいんだけど…』
不安そうに言った私を他所にさとみくんは目を輝かせてお弁当を見ていた
すぐさまお弁当箱を開け中身をみる
そして箸を掴んでものすごいスピードでお弁当の中身を食べ始めた
『急ぎすぎて喉に詰まらせないようにね…』
なんて私が忠告しても、動きを止めずにすごいスピードでもぐもぐお弁当を食べている
さ「ごちそうさまでした」
あっという間に食べ終わったさとみくん
早く食べてくれたのは嬉しいけど、喉とかにつまらせてないかな、大丈夫かな…?
さ「めっちゃ…美味かった
バカうまいなこれ…唐揚げと卵焼きがめっちゃうまい!」
やっぱり好きな人から褒められるのは嬉しくてつい頬が緩む
これからもさとみくんにお弁当作ってきちゃダメかな…?
さ「A、あのさ、もし良かったらなんだけど…」
ガチャ
さとみくんが何かを言いかけた途端、屋上のドアが開く音がした
まずい…!二人でいるところを女子に見られたら…!
そんな私の不安は、ドアから出てきた人を見て一瞬で消えた
?「随分とイチャイチャしてるじゃーん」
?「さとみくん…らぶらぶですね…!!」
43人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかんの果汁 | 作成日時:2021年1月2日 21時