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67話 ページ19

「こんなところで何してんの?」



低く威圧感のある声が聞こえ、辺りを見渡すと
ニコニコと意味深な笑顔を浮かべながら経つさとみくんが
口角は無理やりあげているようだし、目は笑っていない


「何って…連絡先交換しないって聞いてるだけだよ、なんか文句あんのかよ?」


「おいっやめとけ
こいつ宮内さんの彼氏の桜川さとみだぞ」


「は…?彼氏いたのかよ…」



後ろでコソコソと話している男子の前に立ちはばかるさとみくん
じっと2人が話すのを見て、少し待った後
さとみくんは酷く冷たい声でこう言った


さ「…人の彼女に手出さないでくれる?」



さとみくんの冷たい視線と声に怯えたのか、
男たちは舌打ちをした後その場を立ち去った




『ありがとうさとみく…わぁ?!』



お礼を言おうとすると、急にさとみくんに腕をつかまれさとみくんに引き寄せられる
私はすっぱりとさとみくんの腕の中におさまった



さ「…」


『…』


少しの沈黙が続いた後、さとみくんはぎゅうっとさっきより少し強く抱きしめた



『さ、さとみくん…?』





さ「だから嫌なんだよ…」





さとみくんの声色が少し怒ってるような感じがして、心配になる
なんか怒らせるようなことをしてしまっただろうか
もしかしたら、今朝の違和感のある笑顔と関係があるのだろうか



さ「…ごめん
俺、正直少し不安なんだ
Aがイメチェンしたこと」




『え?』





さ「Aは可愛いから変な男が寄り付くかもって…
正直あんまり気が乗らなかったんだ

でも今思った
Aに変な男が寄り付いたら、1番に俺が助けにいけばいいし、Aは誰にも渡さないし」




『…』




さとみくんのストレートな言葉に心臓がドクドクいっている
顔にも熱が集まってきて、今きっと、顔が真っ赤だろう




さ「ねぇ…今日のA、本当に可愛いよ」




今朝の笑顔とは違う、いつもの笑顔
私はどんどん早くなる心臓を聞きながら言った




『さとみくんは…いつも通りかっこいい、です…』




恥ずかしくって敬語になってしまった
私からこんなことを言うなんて初めてかもしれない

でも言えてよかった、私の心には大きな達成感があった




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お待たせしました( ˘꒳˘ )
テスト終わりました!!
更新再開です!亀更新ですが頑張るので引き続きよろしくお願いします!

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作者名:みかんの果汁 | 作成日時:2021年1月2日 21時

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