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[side エリス]
もう歩いて何分経ったかしら…?
あたしもAも疲れちゃったわ……
エリス「ねぇ、A。あそこで休憩しない?」
Aもあたしと同じ気持ちだったのか、すぐに頷いた。
エリス「……疲れちゃった……」
「……わたし、何か買ってこようか?」
エリス「大丈夫よ。今はゆっくり休みましょう」
「………わかった。」
少し暑かったのかしら?
上着を脱いで、膝掛けにする。
エリス「(……こうして見ると、本当に似てるわ、【──】とA。)」
じーっと見ているとAと目が合った。
エリス「なあに?あたしの顔、何か付いてる?」
「……わたし……貴女の事、どこかで見たことあるような気がして……」
エリス「あら、そう?街ですれ違ったとか、そんなじゃないかしら?」
と、話していたその時。
乱歩「あっ!A居たー!!」
「!乱歩!」
エリス「あの子が探していた子?」
「うん……!」
慌ただしく駆け寄ってくるランポと呼ばれた男の子。
乱歩「もー!Aってば、本ッ当に方向音痴なんだから!!」
「違うもん。乱歩たちが迷ったんだもん。」
乱歩「もー、また意固地になって……?」
あたしに気付いた男の子は目を一瞬見開いたけど、すぐに
乱歩「君がこの子を探してくれたの?」
エリス「えぇ!リンタロウを探すついでにね!」
乱歩「………そっか!じゃあ僕達はこれで失礼するよ!行こっか、A」
「あ、待って。」
駆け寄って来るA。どうしたのかしら?
「……ありがと」
と、言ってあたしをギュッと抱きしめた。
エリス「………えぇ、お易い御用よ。」
そしてランポの元に戻り、帰路に帰ったA。
エリス「………これで良かったのかしら、リンタロウ」
森「……あはは、バレてたのかい?」
ぬっ、と影から現れたのはリンタロウ。
態々こんなことして何が楽しいのやら……
(乱歩「あの子と何したの?」)
(「ご飯食べたりぐるぐる回るやつやった。」)
(乱歩「僕ともしよ!」)
(「私、もう疲れちゃった……」)
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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月5日 21時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三ノ宮凛桜 | 作成日時:2020年1月31日 1時