4話〇 ページ5
Aside
「ていうか、みんないないとか草だわ。」
『あーね、みんな見に行くほどの、美人、イケメンなのか…?』
使っていたシャーペンを筆箱にしまいながら話す。
そこまで転校生などには興味ないし、今は宿題が終わったことに心が落ち着いていた。
「イケメンだったら困る…!!Aが取られる…!」
「なーくん、今こそ協力するところさ。俺のこの圧倒的な頭脳で、Aに惚れさせないように考えてやる…!!」
ガシッと手を繋ぐ2人を見て、ころちゃんと私はため息をついた。
「過保護すぎでしょ」
「「ころん、黙ろうか?」」
「っさぁせん」
2人の重なる声に圧がかかっていたのか、ころちゃんは一歩後ろに退く。
「Aせんぱぁぁい…!2人がこうやって、また僕のこといじめるぅぅぅ!」
『はいはい。よしよーし』
萎んだ声を出すころちゃんの頭を撫でたところ、2人に、ベリッとマジックテープのように剥がされ、ころちゃんは、「せんぱぁぁい!」と、声を上げた。
「ころん、そろそろ教室戻ろうか。」
「えっ、なにさとみくんこわい、え、なになに」
さとちゃんに襟首を掴まれ、ころちゃんは追い出される。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!せんぱぁぁい!なぁぁくぅぅん!」
『「ころん、バイバイ」』
・
さとちゃんがころちゃんを戻しにいっている間に、私はなーくんと喋り始めていた。
「本当、ころんはよく発狂するねぇ。」
『ほんとほんと。まぁ、ころちゃんらしさが出てるから、いいけど』
「まぁね〜」
可愛い可愛い後輩だし、出来るだけ先輩っぽい振る舞いをしようと思ってるけど、なーくんとさとちゃんと一緒だと、つい、ころちゃんにも幼馴染に対しての接し方になってしまう。
ころちゃんもそれをなんとも思っていないようだし、学年が違うのに、タメ語という緩さ。
ま、この感じが私は好きなんだけどね。
「今日の転校生、どんな子だろうね。」
『そうだね。仲良くなれるといいなぁ…』
ポゥッと呟いた言葉に、なーくんは強く反応した。
「その子と仲良くなっても!!俺はずっとAのそばにぃぃ!いるぅぅ!!」
『ちょ、うるさいうるさい』
可愛いんだけどね?!可愛いよ?!
ちょっと、うるさいかな…なんて。
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たり - 藍@藍友同盟さん» ね!!お兄さん組って感じですよね!頼りになる2人…!!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - たりさん» わぁぁい!!ありがとうございます!さとなないいですよね!しっかり者同士みたいで!(笑) (2020年3月9日 13時) (レス) id: 26370e4a14 (このIDを非表示/違反報告)
たり - わあああああああああああああああ!!!私さとなな大好きだから本当に嬉しいです。応援してます! (2020年3月7日 13時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - 結輝@藍友同盟さん» ありがとう(´;ω;`) (2020年1月14日 19時) (レス) id: 93603941fd (このIDを非表示/違反報告)
結輝@藍友同盟(プロフ) - 好きぃぃぃぃ!ままもりさんとままみ(?)さんですねわかります (2020年1月14日 19時) (レス) id: 642c8fc8b6 (このIDを非表示/違反報告)
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