2話〇 ページ3
Aside
「おい!お前ら置いてくな!」
『べーーだ!』
私となーくんが先に進んでいたところ、後ろからさとちゃんに追いかけられる。
さとちゃんは瞬時に私の横に来たかと思えば、息を整えて、ニコッと笑顔を見せた。
「追いついたっ!」
かわ…?!
時々見せる可愛さに、心がときめく。
いやなんやねん、ときめいてないわ(二重人格か)
「もぉ、さとちゃん!遅刻はいけないよ!まぁ、俺はAと一緒に登校できるからいいけど。」
「なーくん本音もれてるけど。ぜってぇ2人の間に割り込んでやる」
『あなたも本音漏れてますが』
さらっと、照れるセリフを言われて、一瞬2人に胸が跳ねたも、幼馴染だと思い出し、いつもどおりに。
『あっ、宿題忘れた。』
「う〜わ、何やってんの。」
そう言うさとちゃんに、一発パンチを決める。
いちいち反応すんなや!!!
「A、ダメでしょ!今日その問題使うんだから!!」
『なーくんん…!見せてぇぇ…!』
なーくんの袖をピッと掴む。そうしたら、ギュッと手を握られた。
「見せてあげる代わりに、学校までこれね?」
『ちょ、まじで言ってる?!絶対誤解されるじゃん!』
「いいじゃんいいじゃん!」
ご機嫌ななーくんを見て、笑顔が溢れる私。
可愛いなぁ…
ギュッと繋がれた手の温もりが、心まで伝わってくる。
すると、パシッと繋いだ手の上に、軽くチョップされた。
「はいはーい。そこの2人、違反でーす。」
「なんの違反?」
「Aを自由に使っていいのは、1日1回まで!なーくん、今日弁当作ってもらってたでしょ。」
ぷーっとふてくされているさとちゃん。
いや、なんで拗ねてん。
『だって、さとちゃん起きるの遅かったじゃん。走ってくるだろうから、弁当崩れちゃうでしょ。』
「別にそれはいいんだけどさ」
『もーっ、なに拗ねてんのよ?!しょうがないな、じゃあ、勉強教えて?』
かなりさとちゃんにとって理不尽なお願いだと思うけど、彼はパァッと顔を明るくさせた。
「やろーぜ!!おっしゃ、学校まで競争な!」
「えっ、さとちゃん!俺弁当振り回したくない!」
さとちゃんに続いて、なーくんが走り出す。
『お前ら待てぇぇ!!』
全速力で追いかける私を見て、2人は少年のような笑顔を向けた。
「あっはっはっはっは!!!」
「ははははは!」
そんな2人に、私も、笑顔が溢れた。
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たり - 藍@藍友同盟さん» ね!!お兄さん組って感じですよね!頼りになる2人…!!! (2020年3月10日 16時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - たりさん» わぁぁい!!ありがとうございます!さとなないいですよね!しっかり者同士みたいで!(笑) (2020年3月9日 13時) (レス) id: 26370e4a14 (このIDを非表示/違反報告)
たり - わあああああああああああああああ!!!私さとなな大好きだから本当に嬉しいです。応援してます! (2020年3月7日 13時) (レス) id: aee8e01e8f (このIDを非表示/違反報告)
藍@藍友同盟(プロフ) - 結輝@藍友同盟さん» ありがとう(´;ω;`) (2020年1月14日 19時) (レス) id: 93603941fd (このIDを非表示/違反報告)
結輝@藍友同盟(プロフ) - 好きぃぃぃぃ!ままもりさんとままみ(?)さんですねわかります (2020年1月14日 19時) (レス) id: 642c8fc8b6 (このIDを非表示/違反報告)
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