最強の司令塔

無くし物 ページ22

烏野side






谷地「清水先輩！！！どーしましょ！」





半分泣きそうな顔で迫ってきたひとかちゃん





清水「ひとかちゃんどうしたの？」


谷地「ないんです！！」





その騒ぎに三年生メンバーも手を止め集まってくる





大地「なんか、無くしたのか？」


谷地「スコアノートがないんです！何処を探しても無くて、、」





スコアノートには選手の記録から練習内容の殆どの情報が書かれている

主に清水が熱心に書いていたからこそ谷地は責任を強く感じていた





清水「もしかしすると合宿所に忘れたかもしれないし」




まだ希望はあるよ！と言わんばかりに清水が励ました





旭「そこのノートは違うの？」


鞄の奥にスコアノートによく似た物が入っていた

谷地さんはそれを凄い勢いで取り出し中身を見た




谷地「これは、、、誰のノート？」





みんなが一斉にノートの中身を覗いた


1.毎日部活に来る事

2.一回はボールに触る事

3.早く帰ろよー！



何だこのノート。最低限の目標が1ページ目に書かれているだけ




菅「これってうちの高校のではないよね、、」


大地「そう思いたいよな」





数ページはぐっていくと最終ページには


"このノートを見たものは呪われます"





谷地「私達呪われちゃうんですかね、、、」





谷地さんの顔はまた曇っていった




大地「大丈夫だよ、遊びだよこんなの」


菅「おい、旭お前何でそんなビビってんだよ」



隣の旭の顔は真っ青だった




旭「だって、もももももし、本当だったら、、」


ビビる旭を横目に大地が続けた




大地「多分間違えて取り違えたとかじゃないかな？」


清水「だとしたらこれが何処の学校の物かよね」





あの練習試合の学校を見る限りこんな事を書きそうなのはただ一つ


"青藍高校"




清水「大方検討はついたよね」


大地「そうだな」


谷地「私武田先生に連絡してきます！！」




そのまま谷地は走って体育館を出ていった




旭「そもそもノート取り違える事なんてあるんだな〜」


菅「まぁ、偶然って事もあるんじゃない」

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