庭師の彼 ページ27
｢相変わらず綺麗な黒薔薇ですね。いつも見掛ける度に思います｣
さらり、と庭先に咲き誇る黒薔薇を撫でて一言、彼はいつも通り薔薇の手入れを始めた
私は、初めて見るこの男の子にどう反応したらいいか分からず、困惑していた
✽
先日のお出かけ(脱走)から3日後、特に用事も無かった私はペ神やお父さんからの許可を得て、オスマンを連れて庭に遊びに来ていた
暫く見に来ていなかった、皇太子からのプレゼントである黒薔薇の様子を見に来ようと思ったのだ。花に罪はないし、そもそも花自体好き。手入れを誰かがしているようで、私はワクワクしながら庭に来たのだ
ルンルン気分で庭に出ると、庭には既に先客がいた。それも、小さな男の子。ショッピかなと思っていれば、背丈的にオスマンと同じくらい。はて、使用人にこんな人いたかな、と首を傾げていれば、此方に振り返った男の子と目が合う
｢…！あぁ、お嬢様！庭にいらしたんですね｣
到底子供とは思えない程の礼儀正しさに、ぽかんと呆けていれば、隣にいたオスマンが｢ひとらん！｣と声を掛けた
os｢ひとらん、遂にこっちの庭の手入れもさせて貰えるようになったん？｣
｢やっとね。ここの黒薔薇の手入れがしたくてずっと心待ちにしてたから嬉しかったよ｣
丁度お嬢様が遊びに来た日に手入れが出来るなんて幸福だね、と私に向き直って笑顔で彼はそういった
｢お嬢様、自己紹介が遅れて申し訳御座いません。俺は一葉 蘭。そこのオスマンにはひとらん、というあだ名で呼ばれています｣
和名に驚いていれば、｢ひとらんは東洋出身なんよ｣とオスマンが教えてくれた
ht｢家族共々、ご主人様にお世話になっております。俺は使用人というより、庭師の方の仕事を受け持ってまして。今までは使用人棟の庭の管理でしたので、お嬢様にお会いすることが出来なかったのです｣
｢な、なるほど…でも使用人棟の庭も中々に広いから手入れが大変だったでしょう？｣
ht｢植物が好きなので、差程気になりませんでした。…ですがやっぱり、この美しい黒薔薇達の世話もしたかったのです｣
さらり、と薔薇を人撫でして、彼…ひとらんは呟く
れ、礼儀正しい…！！最近の子供ってみんなこうなの…！？
ht｢お嬢様のことは、良くオスマンから聞いておりました。とても聡明で、美しいお方だと｣
｢え、いやそんな…｣
優しい笑顔でそう褒められ、思わず照れてしまう。確かに、A・ノーブルは顔はいいけど！！私ではない！！
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暁 - たはーッこれは？もしかしなくても？ヤンデレなのではァ！？ありがとうございます！！！！！ (8月7日 17時) (
レス) @page19 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
海栗甘海老 - ( ,,`･ω･´)ﾝﾝﾝ？大好物のヤンデレ行っちゃう？⁇行っちゃう???てか天才的な閃きをした……！この作品神作品だから作者も神様なのでは…？ (2022年1月1日 6時) (レス) @page28 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - すげえ素敵で、何か、綺麗なお話だ(語彙力はクソですので気にしないでくだせえ)なんか、裏があんのかな、？凄い考察しがいがありますね！天才ですか！更新頑張ってください！応援しますう！続きがきになるんごー！ (2021年11月2日 16時) (レス) @page22 id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
兎茅瑚(プロフ) - つゆさん» コメントありがとうございます！応援ありがとうございます〜！！考察出来るように日々更新頑張ります！！ (2021年10月24日 21時) (レス) id: 9fd4ac68bb (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - おもしろそう、、、転生してきたのを本当は知っている、、？やばい、考察が止まらないです！！これからも楽しみにしてますね！頑張ってください！！ (2021年10月24日 13時) (レス) @page15 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
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