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このままで終われない ページ22

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目覚めると朝の7時だった。





「やばっ、」





急いで会社へ行くとチーム長が、〈一昨日は大変だったんだって聞いたわ。体、大丈夫?〉と心配してくれた。





「はい、広告の方は私一人でできるので大丈夫です、!」





〈そう、、無理しないようにね〉





彼の写真、数少ない思い出を無駄にしたくなかった。





それから私は徹夜を繰り返してデザインを作成し、病院へ通った。





するとある日、宏の病室に行くとガランとしていて誰もいなかった。





「すいません、宏…北山宏光さんは…」




〈北山さんなら今朝退院されましたよ笑〉





「あ、そうだったんですか…」





看護師さんによれば、彼はまだ記憶は取り戻していないが、仕事に関しては覚えているため問題なく仕事へ行ったらしい。






このまま思い出してくれないのかな…。





その時、私は昨日の夢を思い出した。






そうだ、

「卵焼き…」




こんなもので思い出してもらえるかなんて分からない。




けれど、まだ終わりにしたくなかった。




「あの、これ…北山さんに渡して貰えませんか?」





〈え、?これは…〉





「とにかく渡して欲しいんです。お願いします」





彼のスタジオ事務所のロビーにいた受付の人に頼み込んで、あの日と同じようなしょーもないお弁当の配達を頼んだ。





何か少しでも思い出して欲しい、それだけだった。

わかってる→←眠ったままで



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作者名:ユナ | 作成日時:2019年12月10日 10時

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