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『いや、そうだけど…』
縁下「え!?俺たち婚約も何もしてないよね!?」
直哉「あ、せやったん?ほな、婚約したらまたおいでや」
『うん。あ、お父さんいる?』
直哉「いつもんとこおるで」
『そっか。じゃあまた今度』
直哉「ほなな。力君もバレー、きばってや」
縁下「はい!」
直哉「そないなかしこまらんといてや。敬語はいらんし好きなように呼んでな」
縁下「あ、う、うん…?」
『じゃあね』
―――
『お父さん、ただいま』
直毘人「Aか。また背が伸びたんじゃないか?」
『そう?あ、この子は私の彼氏の力。直哉兄から聞いたでしょう?』
直毘人「ほう…結界師の末裔か」
『うん。力、この人が現当主で私のお父さん』
直毘人「将来の息子か!今から孫の顔が待ちきれんぞ!」
『気が早いよ』
縁下「プ、プロポーズは…全国決めるまで待ってほしい…」
『うん。待ってる。あ、じゃあお父さん今日泊まってもいい?』
直毘人「好きにしろ」
『やった!力、うちの中を案内するね』
―――
『扇叔父様ー!ただいまー!』
扇「Aか。学校は楽しいか?」
『すっごく楽しいよ。それでね、今年は絶対全国に行くんだ!』
扇「頑張れよ。出かけるのだろう?お小遣いをあげよう」
『わー!ありがとう!あ、叔母様!』
双子母「帰っていたのね。おかえりなさい」
『ただいま!こちら私の彼氏の力。直哉兄から聞いたよね?』
双子母「あぁ、噂の結界師の末裔の子ね。Aがお世話になっています。Aの叔母です」
縁下「あ、いえ、こちらこそ。彼氏をさせてもらってる縁下力です」
双子母「礼儀正しいのね。Aのこと、よろしくね」
縁下「必ず幸せにします」
―――
『ここの抹茶は凄く美味しいんだよ』
縁下「あ、本当だ。ところで…何で着物?」
『この後祇園通りに行こうと思ってね。舞妓さん御用達の店が多いから。あと、御三家は何故か着物着る人が多くて幼少の頃から着てたからその時の癖だよ』
縁下「なるほど…」
『さ、次行くよ』
―――
『いっぱい買ったねー』
縁下「良かったの?全部買わせちゃって…」
『悟がお小遣いくれたからね。もっと使ってやろう』
縁下「うんって…!?」
『何?うわ…』
縁下「俺、廊下で…」
『まぁ、いいんじゃない?』

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作者名:さつまいも愛好家 | 作成日時:2025年1月9日 9時