禪院家の最高傑作のお姫様【呪術廻戦】3 (ページ31)

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隠してたキモチページ31

澤村Side

『大地、大丈夫？』

「あぁ、大丈夫だ」

正直に言うと痛みよりAと一緒にいるという事実の方がこそばゆい…

「試合、観なくて良かったのか？」

『分身が観てくれているから大丈夫』

俺の付き添いこそ分身に任せればいいのに…

「術式使っただろ」

『あ、バレた？まぁ、多分他のみんなは視えないだろうから大丈夫でしょう。上層部に知られたら処分だろうけど』

「処分！？」

『呪術規定違反だからね。まぁ、いざとなれば殺すから問題ないよ。そんなものより大地の怪我のほうが心配だったんだ』

そこまでして俺の心配を…あぁ…駄目だ。縁下と付き合ってるって知ったときからこの思いはしまっとくって決めたのに…

「好きだ」

『ん？好き？』

「お前のことが好きだった。これは俺の一方的な思いだから無視してくれていい」

Aは優しいからそんなことしないってわかってて言う俺は最低だな

『そっか。嬉しいなぁ。私今まで命を狙われてばかりだったし私に言い寄る人間は禪院家の資産だとか権力が目当てだったからここまで真剣に思いを伝えてくれたのは力と大地だけだよ。ありがとう』

フラレたのに…満足するのはAだからなんだろうな

「幸せになれよ。無理はしないこと」

『お互い様だね。ね、私のどこが良かったの？』

それを聞くのか…

「…仲間想いなところ。一生懸命なところ。面倒見が良いところ…数えたらキリがないよ」

『あははっ、嬉しいこと言ってくれるねぇ。あ、そろそろ1セット目終わるよ』

あの後はどうなったんだろうか…俺の代わりは…縁下だな

『大丈夫だよ。みんな強い。それに戻ってみたら負けてました、なんてこと絶対ないから。止血したら観に行こう』

「あぁ」