主将対決 ページ30
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中島「粘りの和久南!こっからが真骨頂だぜェ!」
武田「向こうの主将も中々の土台っぷりですねぇ」
烏養「前回がアソビ対決なら、今回は主将対決ってとこか」
嶋田「今日一番の長いラリーだな…獲った方に流れが来るぞ!」
澤村「切らすな切らすな!!ココ絶対獲るぞ!!」
花山「猛!頼む!」
またブロックアウト…!
「!!!!!!」
田中「…大地さん…?」
嘘…
『私ちょっと行ってきます!』
田中「大地さん!!」
岩泉「ん?何だ?」
及川「接触した。ラスト、ボール返した直後、5番の坊主君と主将君が激突。結構な勢いで顔打ったように見えたけど?」
岩泉「マジか…」
この際どうなったっていい!まだ…みんなのバレーを観たい!術式使ったって一部の人間にしかわからない!なら…使う!
『動かすな!!!』
清水「Aちゃん…!」
『どこを打った?』
澤村「…顔…」
顔…脳震盪を起こすかもしれない…
『今いる場所、わかる?』
澤村「仙台市体育館…」
『相手は?』
澤村「わ…和久南です…俺は大丈夫です!!」
『けど頭を打ったようだから取り敢えず医務室へ』
澤村「A!俺は大丈夫だ!」
負けたら最後…出たいに決まっている。けど…
『なら大丈夫であることを確認しなさい。それが試合に戻る最短の道だ』
澤村「…おう」
清水「…血」
烏養「口切ったか…」
日向「歯!!」
ふらついていないのが不幸中の幸いかな
及川「主将君、場合によってはこの試合無理な可能性あるね。監督判断次第だけど」
岩泉「もし脳震盪起こしてたら怖えからな…」
田中「…大地さんすみませ…」
澤村「すまん、田中!お前がカバーに入ってんの見えてたのに、体が勝手に突っ込んじゃったんだよ。でも、見ろ」
こんな時にまで仲間のメンタルを気にするとか…
澤村「お前の返した一本でこっちは20点台だ」
及川「烏野の坊主君、試合中のメンタルの強さは相当なもんだけど、それは自分がプレーで追い込まれた場合。自分が原因で大黒柱を折っちゃった今はどうだろうね…これで負ければ、主将君には最後の試合になるだろうしね…」
澤村「すまん旭、すぐ戻ってくる…それまで頼む。頼むぞ」
東峰「当然だ、任せろ」
『あ、私も少しいい?力』
縁下「何?」
[ニギッ]
『大丈夫。いつも通りで挑めば絶対勝てる』

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作者名:さつまいも愛好家 | 作成日時:2025年1月9日 9時