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#/36. ページ36

あれから数週間
すっかりセンラさんの家に馴染んでいた

最初は硬かった俺も、センラさんも元々2人で暮らしていたように過ごしてる

料理の腕もあがった

「ねぇ、話あるんやけど」

そして今日、センラさんにそう言われ、リビングの椅子に座り話を聞いていた

「…坂田が、1週間に1回電話してくるんやけど…なんでやと思います?」

『…分かりません』

「…Aくんの事が心配なんやって。
早く帰ってきて欲しいんやって、謝りたいって言ってたよ」

『…そんなん口だけや』

「ここに来た時、大きな声で喧嘩って言ってたやんか」

『言いました』

「坂田、ほんまに怒ってるわけやないねん
ただ言いすぎたって。本気で怒ってたら静かになるんやで」

それを聞いて絶対嘘やって思った
だって俺といる時は大体怒鳴るもん
…怒鳴って、口も聞いてくれへんもん

いつも食べ物で解決や

そんな時、俺の携帯が鳴った
画面を見れば兄ちゃんという表記

「出たら?」

『…分かりました』

そう言い、立ち上がり俺は部屋の隅で通話をし始めた

『…なんなん』

「Aほんまに帰ってきてくれへん?心配やねん…てかセンラの家やろ!?迎えに行こうか!?」

『ええわ、帰れるし来んでええ
……てか帰る気ないわ』

そう言ったあと、沈黙が続いた
先に口を開いたのは兄ちゃん。

「…あの時ちょっと言いすぎたわ、ごめんな」

いつもとは違う寂しそうな声
それに反応した
じわ、と視界がぼやける

『………俺もごめん…』

「…あ、プリン5個も買ってるで!帰ってくる?」

『…帰る』

「ほんまに!?…よかったぁ…!!」

なんて、電話越しにも伝わる嬉しそうな声
それから少し話して電話を切った
…センラさんの言う通りやったわ

俺ほんまにわがままやなぁ

「どうでした?」

『…ごめんって言われて…俺帰るって言って…そしたら喜んでくれて…』

ぐす、と鼻を鳴らしてセンラさんの問いに答える

「じゃあ荷物まとめて家に帰ろうか」

『…センラさん』

「ん?」

『…迷惑かけてすみませんでした』

そう言うとぽかんとした顔をしている
…どないしたんセンラさん

「…ええよ、ほんまに楽しかったしご飯美味しかったし
センラはAくんに帰って欲しくないんやけどなぁ」

なんて言いながら、俺のリュックを持って、玄関に向かってくれるセンラさん

…紳士やな

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何某(プロフ) - 和美さん» ほんとにすみません…!オチも思いつかず、ネタももう思いつかずで…申し訳ないです…。 (9月29日 19時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - こんなに面白い作品で続きを楽しみにしていただけに、このような形で終わってしまってショックが大きいです..... (9月29日 18時) (レス) id: d5d342c2be (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - すこさん» ありがとうございます!!!!頑張ります…!!! (9月28日 0時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
すこ - おもしろいっすネットのコメントがリアルでおもしろいですあんまりうしさせ小説読まないですけどこれは凄く面白くて好きです頑張って下さい! (9月28日 0時) (レス) id: 73c5ecbfda (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - 狂狐さん» 怖くてコメント閉鎖してたんですー!!!不安も解けてようやくコメ欄解禁です!!!ほんと有難うございます…!いやいやもう…尊敬とかそんな(歓喜) (9月26日 22時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:何某 | 作成日時:2019年9月21日 23時

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