【 歌い手 】点 P は 動 か な い 【 男主 】

#/16. ページ16

『んふふ、俺かっこええやろ』

そう言って、真顔でキヨの顔を覗き込む

「かっこよくねぇし似合ってねぇし」

『ほんま酷いわ、でもお前の言う通りや！お前の方が俺の何十倍も似合うしな！！！』

会場入り前、暇すぎて俺らはグラサンで遊んでいた
俺がかけて、ドヤ顔を決めればキヨから変な目で見られる。

ならば！と俺は自分のかけていた丸いグラサンを取り、キヨにかける

『おっ！』

「おっおっ、」

かけ終わると、キヨは口を半開きにする
サイコーにダサい
ダサすぎてダサい

『ダッサ』

「だから言っただろ！！これはうっしーが似合うんだって！！うっしーにやらせたらいいだろぉ！？」

『うしざぁは俺ん家きたら毎回見せてくれるし』

「仲良しかよ！！」

なんて会話をしていれば入場のできる時間となり、チケットを持って場内へと入っていった

勿論、グラサンは取って自分のパーカーのポケットへと突っ込んだ

＿＿＿＿＿＿




＿＿



『俺倒れたら助けてな』

「スタッフ呼んでまふに助けてもらう」

『2度死ぬ』

そんな会話をして、最前列へ。
家で沢山悩んだ。俺は箱だ
…だがファンサを貰いたい、誰か一人からは

キヨには赤のペンラ
俺は紫のペンラを持ってきた

俺志麻さんと同じ位置にホクロあるんやで！！！！！！これはもう運命！！！！！！！！

…なんて。

すると、場内も暗くなりライブが始まった

皆が出てくる

あぁ、即死。
俺の目の前に志麻さんがいる、あの志麻さんが

志麻さんの隣は坂田さん…あぁ…あぁ…

もう歓声も出ない
ただただ喉から息が漏れる感覚しかない

『ほんまにかっこええ…』

「よかったな」

そんな時、志麻さんをじっと見ていたらバッチし目が合った

そして指さされた

『あぁﾞ…』

「変な声出すのやめろや」

そんな時、隣にいた坂田さんが俺…じゃなく、隣のキヨに気づいた

あぁﾞー！！↑↑
死ねる！！！！！

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