#/21. ページ23
『…は…？』
帰ってきて絶望した
靴が俺のしかあらへん
色んな部屋を見て回るが服が全部無くなっていた
幸い、家具は残されてるようだった
食器は俺の分と、予備としての2枚ずつ残されていて
それ以外は無くなっていた。
食器棚ががらがら
クローゼットを見ても、あの男と母さんの服だけが無い
…嘘やろ
俺が居らん間に逃げたんか…？
『…置いてかれたかぁ…』
自分で稼ぐためにバイトもせなあかんな
…学費、払わな…
稼がんと、生きていけへんやろこれ…
リビングで立ち尽くしていた時、チャイムが鳴った
そうだ。今日エーミールとゾムとで勉強を…
『はい』
「あ、まだ早かった？」
『いや、全然やで』
「ほんまにお前ら隣同士なんやなぁ」
『せやな、ええやろ』
そう話しながら2人を家に入れる
ゾムは当たり前だが初めての為異変には気づかない
だがエーミールには隠せることもなかった
「…なんかあったん？」
俺に小声で聞いてきた
『…なんもあらへんよ、ほら俺の部屋行くで
…ゾム、そこ風呂場』
「あっ、ほんまや」
エーミールの背中を押し、ゾムの腕を引き階段の方に寄せる
3人で俺の部屋へ。
まぁ、3人なんて余裕で入る部屋。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿
「終わったー！」
「やっと終わった…」
『お疲れ様でした〜』
開始から1時間。ようやく勉強が終わった
ゾムはあまり話を聞いていないようでずっと頭にハテナを浮かべていた
「…なぁ、A。この瓶なんなん？」
『え？…あぁ…、それ虫やで。蝶』
「へぇ！…でもなんかボロボロやで？」
『…まぁ、昔のやし…色々あってん』
「はぇ〜…。もう捕まえへんの？」
『捕まえへんわ、ええ思い出がない』
「…A、やっぱりなんかあったんやろ」
ゾムと話してたところでエーミールが隣からそう言った
すると、ゾムも俺の後ろに来て「あったん？」なんて聞いてくる
『…あのー…。あんな、…親が逃げてん』
「…逃げた？」
「…じゃあA1人…？」
『せやねん、俺ついに一人暮らしデビューやで、…バイトせなあかん』
「なるほどな…」
「…どないすんの…？」
『まぁ、何とかして暮らしていくわ』
エーミールとゾムが俺を心配する…が、して欲しくない。
だって嫌やんか、…同級生にこう心配されるの
…まぁ、何とか暮らせるやろ
『ほら、外暗いしゾム、送ってくで』
そうして外に出てエーミールとは別れた
ゾムの家の近くまで送りそこで別れる
どこからか変な視線を感じてんねんけど
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Leia(プロフ) - 何某さん» ありがとうございます！ (2019年9月16日 6時) (
レス) id: fe9e2dc0df (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - Leiaさん» 失礼しました…非公開にしてました、多分もう公開出来てると思います！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
Leia(プロフ) - 何時も楽しみにしてます！バグかどうか分からないのですが、25話が表示されていないです、長文失礼しました(_ _) (2019年9月16日 1時) (レス) id: fe9e2dc0df (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - 何某さん» なんというか……口撃が（♂♀さんかな（白目）） (2019年9月6日 6時) (レス) id: 4f271b4ed5 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅのーと - 初コメです! エミさん繋がりの新メンバーって設定の小説あまり見ないから嬉しい。。。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: cd6cf87c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2019年9月3日 22時
