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#6. ページ6

「Aってさ、なんでピアス開けてるんだっけ」

『おしゃれ?』

「まぁ大体そんな感じだよなー」

『痛かったから左は開けきれてへんねん』

「ビビり?」

『やかまし』


暇で暇でうっしーの家に遊びに行ってしまった。
最初は2人でゲームをしていたが、運動もせな…と考えて外を散歩中。

途中、飲み物を買ってベンチで休んでいた。

そんな時になんでピアスを開けたのかと問われ。


キヨが居らへん時は普通に笑う事が出来るが、あいつが居るとどうしても眉間にシワが寄ってしまう。
ボーッと公園内をウォーキングしてる人や、ジョギングしてる人を眺めながら水を飲んでいる。

ただこうしてる時間すら楽しく感じてしまうのはおかしいか。


「…前は仲良かったのになぁ」

『…せやな。』

「最初の頃は青い鳥でもペコペコしてたじゃん?」

『そんな前の話…。思い出したないなぁ』

「その頃に戻ってくれればいいのに」

『俺からは絶対無理。あいつに言ってや、関わりはそっちの方が長いやろうし』


うっしーもレトさんも悩んでるのは分かる。
実写を撮ろうと提案してくれるのも、俺とキヨの仲を深める為。
前の俺らに戻って欲しいから。


それは分かっとる、けどあいつの言動一つ一つに腹が立ってもう不可能に近い。


大きなため息をついた俺。その隣に座っていたうっしーは腰を上げて俺の腕を引いた。


『…どないしたん』

「いや、キヨいたから…こんなとこで喧嘩されても困るし」

『あー…ジョギングしてるって言ってたっけ』

「そうそう、…会いたかった?」

『無理。絶対会いたくない』

「言うと思った」


「ははは」と笑ううっしーは、いつの間にか手を離して隣に並んで歩き、あの公園は小さくなる程後ろになっていた。

この気遣いですら疲れるんやろうな、と申し訳なく思いながらまた散歩を再開した。

…仲直り出来るならしたいけどな、俺は。

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るるるs - この小説読んでると楽しい!更新待ってます! (2021年7月2日 14時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:何某 x他1人 | 作成日時:2021年6月23日 2時

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