【 ky 】 最 後 く ら い は 華 や か に 。【 男主 】

#/37. ky side ページ37

ライブ当日。こないだフジがAと会ったらしい
変化に気づいてって言ったらしいけど…分かんねぇな〜、地味な変化だったら気づかないよなぁ

…なんて思いながら楽屋にいた。
するとスタッフが廊下で騒がしくなる

「イノさん来ました〜」

楽屋の扉が開いてスタッフが告げた

『…』

少しキョドりながら中に入ってくるA

「おおおイノめっちゃイメチェンしてるじゃん！！」

1番興奮してたのはフジ
お前大丈夫かってくらい興奮して近づいていってた

今日髪型変えたり色変えたりした人多いなぁ…
ガッチさんとかすごい髪色だし、レトさんは紫少し入れてるし

『久しぶり』

フジに振り回されながらも俺に挨拶をしてくるA

「お前休止中何も無かった？」

『何も無かったよ、家の掃除しかしてなかったけど』

「今度遊びに行っていい？」

「えー、俺も行きたい」

「じゃあ5人で一緒に行こうよ」

ガッチさんの言葉にみんな賛同。
ライブ終わって落ち着いたらAの家に行くことになった

それから少し雑談して俺らはリハに。
Aは適当に出てきてスタッフに呼ばれたら俺らの後ろに来たらいい、とだけ教えてきた。

「まさかあそこまでイメチェンするとは…」

「赤髪からめっちゃ明るい色になっちゃってまぁ」

「陽キャの髪型じゃん」

「最後のライブだし初めてだから気合い入れたんだろなぁ…久しぶりにも会うし…」

「…皆どんな反応してくれるかなぁ」

────────


───

ライブも始まって数時間が経った
皆と雑談しながらずっと待っていた。

そしてようやくこの時が来た

「いやーほんとに楽しい」

レトさんが笑った時、後ろから足音が聞こえ始めた
会場の皆がざわつき始める

振り返るとのそのそと歩いているA
俺と目が合って嬉しそうに走り始めた

『ようやく俺の出番来たぞコノヤロー！！』

「イノー！」

『…あかん、走ったら息切れる…』

ようやく俺らのところまでたどり着いた。
そして膝に手を置いて息を切らしている
こいつももう歳か…可哀想に

それからかなり雑談したりゲームしたり。
最後は俺とレトさんで歌ったり。

長時間のライブが終わった

皆出てきて1人ずつ一言話すことに。

俺、レトさん、うっしー、ガッチさん、フジ、イノ
の順番で。

『楽しかったです！
えー…最後のライブ誘ってくれてありがとうございます』

『…まだ活動出来たら良かったな』
マイクを離して小さく呟いたA。
…どういう事だよ

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