【 ky 】 最 後 く ら い は 華 や か に 。【 男主 】

#/26. ky side ページ26

「しょーもな！！」

Aの言葉に俺は叫んだ
またリスナーが来たかと思ったらなんだよ尺取虫って
お前の家何階だよ、どこから湧いて出たんだよ

「うお、びっくりした」

「どうしたの〜？」

後ろでこーすけとヒラが声を上げる
俺の大声のせいか

「尺取虫がいたんだって」

2人にフジが説明。助かる

『逃がしてきた』

「触ったん？」

『ティッシュ越しに掴んだ、鳥肌やばい』

電話の向こうが静かだな、そう思っていたら声がした。
どうやら逃がしてきたらしい
ベランダからだとかなりの高さから落ちるから、玄関前に逃がしたと。

確かこいつ虫とか無理だったよな
ちっちゃい蜘蛛で叫んでたくらいだし
鼓膜破れるかと思ったわ、あれは

それから数分電話をして切った。

「そこそこ元気そうだったけど落ち着くまで1ヶ月は掛かるって」

「まじか〜、その1ヶ月の間に何かあったらどうするんだろ」

「え、イノって何かあったの？」

「あったんだって〜」

こーすけとヒラはあまりイノと会ってないから事情をあまり把握していない。
まぁそれでいいんだけども

そして四人実況を撮り始める
カートレース。三銃士じゃなく、四銃士

…もうあいつとコラボするのは不可能なのかな


─────────


────


「ちょっと弁当買ってくる」

「お願い〜」

実況が撮り終わり、編集に入るところで腹が減った
皆から頼まれた。適当に弁当を買ってきてくれ、と。

俺は財布と携帯を持って最俺ハウスを出た

暗い外、コンビニに向かって歩く

そしたらまた電話。
次はレトさん

「はいはい」

「キヨくん今どこ？」

「コンビニ行ってる」

「コラボ撮れる？」

「明日なら撮れそう」

そんな話をしていれば目の前を走る一人の男
…似てんな
イノに似てる。
Aっぽい男

走っていて、暗かったからか目の前から消えた
…後ろから女の子がついていって暗闇に消えた




…嫌な予感がする

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