【 ky 】 最 後 く ら い は 華 や か に 。【 男主 】

#/13. rt side ページ13

『レトさんレトさん！』

俺の横で話しかけてくるこの人はイノ。名前はA
かなり長い付き合いになる。俺が実況初めて1年目ぐらいに知り合った実況仲間

俺は京都だけどAくんは大阪らしい。
上京してきてもゴリゴリの関西弁で逆にすごい、東京に染まらないのすごい

「どうした？」

『レトさんのアカウントで呟きたいねん、俺ので呟いてええからほら』

昨日泊まるって言ったうっしーとキヨくんは昼前に帰ったらしい。
暇だからゲームしに帰る…と。

「まぁいいけどぉ…なんて呟いたらいい？」

『好きなようにええで、これでシンクロしたらハッピーアイスクリームでどっちかが奢り』

「ハッピーアイスクリーム…」

『それを先に言って、相手の体に早く触れた方がアイス奢るってやつ』

「何それ面白そう、やろやろ」

Aくんから新しい遊びを教えてもらい、スマホを交換した
これでやらしい変換が出てきたら笑うけどAくんはまじで何も出てこなさそう。

アプリを起動させ、『イノ』と書かれたプロフィールを覗く
1つの動画の告知を開きリプ欄を漁ってみた

相変わらず凄い。

『もうええ？書けた？』

「えっ、まだ待って」

急いで戻り書き込み欄をタップした

＿＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿

「俺の方が早かったって！」

『いやいや！俺の方が早かったで！？いやほんまに！』

「絶対俺だって！すぐ言ってすぐタッチしたもん！」

『それなら俺だってしたし！バッて言ってバシッて叩いたやん！』

呟きは見事被り、今はどっちが先だったかの論争

絶対俺だったんだけどなぁ…

『…ほなお互いアイス買おか…』

「じゃあ俺がAくんのアイス買うの？」

『そうそう、俺レトさんのアイス買うから』

それで納得し、財布を持って俺の家から出た。
数十分して家へと戻る
2人とも別で買ったから何を持ってるか分からない
Aくんは俺の好みは分からないはず…だが俺は分かっている、これは圧倒的有利。嫌がらせができるはず

『…チョコミントぉ！？俺嫌いって言ったやん！！これ歯磨き粉食ってんのと同じやで！？俺真面目に買うたったのに！！』

「いやぁ悪いね！嫌いなものはっきりしすぎてるとこういうこともあるんだよ！」

『もう…もういいや…レトさんこれあげる…』

俺が買ったのはカップのチョコミント味のアイス。
Aくんはこれと抹茶が大の苦手。というか嫌い

少し可哀想なことしたかな

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