【 wrwrd! 】 最 期 ま で 煙 草 を 手 に 【 男主 】

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「何回言ったら分かるん…こんな内容うっすいやつじゃあかんって」

『すみません…』

「全部やり直し」

『ぜっ…』

そう言われ、資料を手渡しでもなく、床にばら撒かれた
この量を全部1から…無理に決まってるやん…
今日も残業確定か

俺もホワイトな会社に就職し直したい

『辞めたい』みたいなことを言ったら「お前みたいなやつは沢山いるし」とか言われて、何故か意地張ってまだここにいる

なんであの時辞めへんかったんか分からん…

＿＿＿＿＿＿＿



＿＿＿

カタカタ、と真っ暗な中1人でパソコンを触っていた
資料が終わらへん

まだ、…まだ半分…

オフィスには誰もおらへんから喫煙所にも行かず煙草を堂々と吸っている

缶コーヒーを何缶空けたことか

そんな時、携帯が鳴った

出てみればショッピくん

「今日空いてます？」

『残業やねん、空いてへん…』

「…あぁ、そっちブラックですもんね」

『やかましいわ』

なんて会話を交わしながらパソコンを打つ
肩で挟むのが辛くなり、スピーカーにした。

「めっちゃキーボード打ってる」

『終わらへんねん…』

「そんなに仕事してなかったんすか？」

『休み無しでしてるわ…内容が薄いっちゅう事で全部やり直し』

「……」

俺が返事をすると、少しの沈黙が流れた
そして、一時してショッピくんが口を開く

「それ、彗信寺さんが家に帰ってくれたら俺が手伝います」

なんて。

『…別企業のショッピくんにさせるとか申し訳なさ過ぎて無理』

「は？」

『ごめんなさい』

あの人の威圧的な態度に負けた。
この人怒らせたらあかん、怖すぎて帰ります。

『…今から帰ります』

「あ、駅前にいて下さい」

『了解しました』

俺はデータの入ったUSBを鞄に入れ、資料も全て詰めて会社を出た。

あぁ、もう0時近いんや。

文字しか見てへんかったから気づきもしんかった

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