#/33. 簓 side ページ33
盧笙に内緒で病院に行った。
最近元気があらへんからちょっとどんな子か気になっててん
最初は驚いてたけど、最後は打ち解けてなんでも話せるようになった
そして帰ろうとした時、ひとつの質問をされた
『白膠木さんは、盧笙先生の事好きなん？』
それに少しドキッ、とした
「…まぁ…元相方って面でも好きやし、そっちの意味でも好きやで」
冷静に。
俺は好きやけど、盧笙は俺の事鬱陶しい元相方、そしてチームメイトくらいにしか思ってへんやろな
そして、俺もAくんに無茶ぶり
「Aくんは居らへんの？好きな子とか。ササちゃんにだけ教えてーや♡」
今どきの高校生って可愛ええ子ぎょうさん居るし1人や2人くらい教えてくれるやろ
そう思っとった
『…もし、盧笙先生やってゆーたらどないします？』
その言葉に、今まで考えとったことが全部吹き飛んだ
…俺と同じ？
盧笙の事が好きなん？
「…それって＿」
『んふふ、冗談に決まってますやん。そんな真面目に受け止めんと流さなあかんで、白膠木さん』
完全に弄ばれた
『笑顔消えてたで』
「…っはは、ちょっとびっくりしただけやで！ほなね〜！」
半ば無理やり俺は病室を出た
どうせ面会時間ももうすぐ過ぎるところやったし丁度ええ
そういや盧笙ってAくんが好きなんかな？
…あんなに悲しんどるけど…生徒やから…？
それともまた別の意味で？
そんなことを考えながら俺は盧笙の家に向かった
「盧笙おかえり〜」
「お前また…」
「なぁなぁ、ちょっと疑問なんやけどな？
盧笙って今好きな人とかおるん？」
盧笙が帰ってきて早々俺はそう質問した。
少しして顔を見れば耳を真っ赤にした盧笙が立ったまま動かへん
「…盧笙？」
「あ…いや、居らへんわそんなん」
買い物袋の中のものを冷蔵庫に入れていく盧笙。
これはほんまにあの生徒が好きなんか…？
…それとも。
なんて、ちょっと期待してみたり。
「あ、プリン買うて来てくれたんや」
「昨日全部俺が食うたからお詫びになっ」
「やっぱお前やったか…！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かーねー しょん - 初めて占ツクで泣きました。もう本当に何かありがとうございます… (2021年5月2日 19時) (
レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - 夜中に声上げて泣きました (2020年12月29日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
おすし丸 - 号泣しました…蘆笙先生の可愛さもあって 夜に見たから涙腺崩壊の範囲超えました… (2019年12月13日 0時) (レス) id: ab18d95dd8 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - めっちゃ泣きながら読みました…ほんま最高の作品です、ありがとうございます！！ (2019年11月15日 10時) (レス) id: bffdffa798 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 号泣しました… (2019年11月13日 23時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：何某
| 作成日時：2019年11月3日 0時
