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『盧笙先生〜!!』
「うわっ、なんやねん…!」
『ひっさしぶりやなぁ!』
「昨日会ったやろ…!!」
翌日、俺は起きてすぐ学校に行った
親に送って貰って、いつもより少し早く。
案の定誰も来てへん
けど、先生はおった。
『俺なぁ、先生に会えへんでつらかってん』
「お前は俺のなんやねん」
『…生徒?』
「せや。それやのに辛かったってなんやねん」
『俺先生好きやもん。好きな人に会えへんかったらつらいやん』
そう言うと、いつもと同じように大きなため息をついた。
…しゃーないやん、俺あと少しで先生に会えへんくなるんやから
「…え…」
『…ん?どないしたん…盧笙先生…』
「…なんで泣いてんねん、俺冷たくしすぎたか…?えっ…えと…ほんますまんな…?」
『…何言うてんねん、俺泣いてへんよ、先生。大丈夫、俺泣いてへん』
「泣いてんねんって…顔触ったらわかる」
そう言われて、俺は自分の顔を触った
…ほんまや。濡れてる
なんでかな、なんでこんな顔してんのかな俺。
先生も焦ったように俺の顔を覗き込んで謝っている。
そんな謝らんといて、先生なんも悪くないんやから
もっと笑顔見してよ
_______
____
なんか夏休みが終わって給食の制度が変わったらしい。
給食から学食へ。あと購買も出来たし弁当も持ってきていいらしい。
その制度になって盧笙先生は皆の人気者
周りには男子も女子も寄っている
俺は席の後ろで1人で食っていた
「真城淹」
『…ん…』
「お前も一緒に食べへん?」
『…あー…俺はええよ』
先生がそう言ってきたけどいいわ。
女子が多いし、うん…香水すごいやん。俺吐き気するもん
1人で黙々と食べていれば誰かが隣に来た
『…』
「なんやねんその顔」
『え…あっちで食べへんの?先生…』
盧笙先生が弁当を持って俺の隣に来た。
そして座っては包みを開けて、そのまま食べ始める
「なんか行ってやれって言われたから来てん」
ふと皆の方を見れば親指を立てて笑顔を見せてくれた。
なんか…吐き気するとか言ってほんまにごめん…
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かーねー しょん - 初めて占ツクで泣きました。もう本当に何かありがとうございます… (2021年5月2日 19時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - 夜中に声上げて泣きました (2020年12月29日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
おすし丸 - 号泣しました…蘆笙先生の可愛さもあって 夜に見たから涙腺崩壊の範囲超えました… (2019年12月13日 0時) (レス) id: ab18d95dd8 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - めっちゃ泣きながら読みました…ほんま最高の作品です、ありがとうございます!! (2019年11月15日 10時) (レス) id: bffdffa798 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 号泣しました… (2019年11月13日 23時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:何某 | 作成日時:2019年11月3日 0時