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『なぁササちゃん、お話しあんねんけど』
「ん？」
夏休みも終わり、早数ヶ月
日照時間も減ってきたし、肌寒くなってきた
『ササちゃんにラブレター渡さなあかんねん』
「ラブレター…！？」
『そうそう、隣のクラスの女の子やねんけどな。可愛ええから仲良うしたって』
俺は朝、ラブレターを渡された。
もちろん俺宛やない
簓宛や
朝早く、俺らのクラスの下駄箱の前でうろうろしていたその子に渡され、そのまま持ってきて。
昼休みの今、人のおらへんところでこうして渡している
「えっ…あぁ…」
『…なんやお前、俺からやと勘違いしたんか』
「しっ、してへんし！…えぇと、まぁうん、ありがとうなぁ」
少し困ったように笑い簓は手紙を受け取った
俺に見えへんように手紙を読んで「…ほう、」と少しカッコつけている
『はい返事してきぃ』
「なんでそんな急かすん！？ちゃんと行くから焦らんでええって…！」
俺にそう言うと、そのまま簓はその子のいる教室に走った
俺の隣を走り抜けて。
簓を追いかけることは無く、ただただその場に棒立ち。
なんかあいつ俺から離れてくなぁ
まぁその方がうるさくも無いしゆっくり出来るしええけど
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
『付き合う事にしたん！？』
「したで〜、可愛ええ子やし性格めっちゃええねん」
『お前自身あの子のことは好きなん？』
「んー…まぁ…前からかわええなぁ〜とは思っとったくらいやな」
こいつでも女相手に可愛ええとか思うんやな
…いや簓は男やで。思うに決まってるやん
俺と一緒に居すぎて感覚が可笑しなってただけや
放課後、学校に少し残り雑談タイム
簓は俺の前の席に座り、俺の方を向いている
『…まぁええんちゃう？お互い気にしたりしてたんなら』
「Aも早く彼女見つけなあかんなぁ」
『俺は好きな奴とか居らへんから』
「C組に友達おんねんけど、そのクラスの女子はAのことが好きな子が多いらしいで」
『知らへんわ興味無い。可愛ええとは思うけど恋心とは別やん』
自分の指を眺めていたら、爪が割れていた
これがさっきから手に当たってたんか。
剥いても痛いからそっとしとこう
そして、目線を簓の方に向けるとじっと俺を眺めている相手と目が合った
「Aは男の方が好きなん？」
『はぁ？無いわ気持ち悪い』
「よなぁ、じゃあ女に興味あるん？」
『そこまで』
「変わりもんやな」
『うっさいねん』
意識してたのは俺だけっちゅうことか、簓。
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錐餌八戸 - ほほぉ？委員長腐女子かあい？ (2019年10月29日 21時) (
レス) id: 4c2bbdb596 (このIDを非表示/違反報告)
トムラ(プロフ) - 凄く面白いです。作者様めっちゃ文才ありますね…羨ましいです。委員長と夢主君の絡みが特に好きだったりしますw (2019年10月29日 15時) (レス) id: 6a3772bd13 (このIDを非表示/違反報告)
待つポックリ - はじめから読ませて頂きました。この小説を読んでいる心が落ち着きます。私は恋愛、友情でどちらかと言うと恋愛(BL)のほうが好きなのですがこの小説を読んで友情系もいいな、と思いました。文章力のあってとても読みやすいです。更新頑張ってください。 (2019年10月23日 22時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
樂-らく-(プロフ) - とても面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2019年10月18日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2019年10月18日 7時
