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「ちょっとかき氷買うてくる！」
『はい行ってらっしゃい』
焼きそばも食べ、少し泳いで浜辺に戻った時簓が走ってさっきの海の家にかき氷を買いに行った
そのあいだ俺は暇をするわけで。
ぼーっと木の所におった蝉を眺めていた
「あの…」
そんな時、後ろから声をかけられた
振り向けば2人の背の低い女の人
多分高校生
「今1人ですか？」
茶髪の子が聞いてきた
『…いや…』
「男の連れの人います！？」
『まぁ…おるけど…』
標準語で話そうとしてんねんけど…訛っとんなぁ、いや当たり前か。ここ大阪やし
「じゃあ今から一緒に遊びません！？」
…結構グイグイ来る子やった
これ逆ナンっちゅうやつか…女が男にナンパされてる時もこんな感じなんやろな、これからはナンパしんとこ
『えっと…』
反応に困っていれば、かき氷を持った簓が登場
「Aどないしたん。遂に逆ナン？」
『せやねん、俺らと遊びたいんやって』
「あかんイケメン来たっ」
「ほんまや！ちょっ、これ連絡先交換まで出来たらめっちゃええやん…！」
簓が来て、さらに女の子は盛り上がる
すると、かき氷を2つ俺に持たせて俺の首に手を回してきた
「あんなぁ、この人俺の恋人やねん」
『ぇ』
驚きすぎて小さい声しか出んかった
ギギギ、と音がつきそうなくらいゆっくり簓の方を見れば楽しそうに笑って、手に力を入れる
「えっ、ほんま！？ちょ、やばいってっ！！」
「おおおほんまですか！？ちょ、めっちゃなんか…もうっ！！」
簓が来た時よりもええ反応をしてくれる2人
あ、そういうのが好きな子やったんか。俺そういう子は好きやで
そして、頭を下げられてキャッキャしながら戻っていった
簓は未だに俺を離さへん
『ええ加減離せや！！！』
腰に蹴りをかませば変な声を出して砂浜に倒れ込む
『何が恋人やねん、変な誤解されてもうたやん』
「ええやん、ナンパ追い払えたし」
『…お前思わへんか、従兄弟で追い払う為やとしても恋人って嘘つくんめっちゃ気持ち悪いって』
「俺思わへんで、Aの事好きやし」
『引くわ』
かき氷も半分以上は溶けて、ジュースになっていた
俺がオレンジ、簓はブルーハワイらしい
座った簓に俺はかき氷を渡し、自分のものを食べ始める
「A、簓って呼んでくれへんか」
『…ササちゃん』
「ささらっ…！！！」
『好きやで、ササちゃん』
俺がそう言うと真っ赤にさせた
「ほんま…？」
『いや嘘に決まってるやん』
「期待させんといて！！！」
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錐餌八戸 - ほほぉ？委員長腐女子かあい？ (2019年10月29日 21時) (
レス) id: 4c2bbdb596 (このIDを非表示/違反報告)
トムラ(プロフ) - 凄く面白いです。作者様めっちゃ文才ありますね…羨ましいです。委員長と夢主君の絡みが特に好きだったりしますw (2019年10月29日 15時) (レス) id: 6a3772bd13 (このIDを非表示/違反報告)
待つポックリ - はじめから読ませて頂きました。この小説を読んでいる心が落ち着きます。私は恋愛、友情でどちらかと言うと恋愛(BL)のほうが好きなのですがこの小説を読んで友情系もいいな、と思いました。文章力のあってとても読みやすいです。更新頑張ってください。 (2019年10月23日 22時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
樂-らく-(プロフ) - とても面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2019年10月18日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2019年10月18日 7時
