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簓は俺のこと女と勘違いしてる
それがおもろいから俺はバラさずに居た
結婚とか出来ひんわ。
『さらさらくん、またお盆に会お』
「せやなぁ！ちゃんと名前覚えとくんやで！」
簓は緑の髪に糸目。
瞳の色を見たことがない
まぁそんなの興味あらへんわ
簓の家族が帰ったあと、俺らはばあちゃん家の片付けをして家に帰った。
簓は普通にええやつ。めっちゃ話してくれるし遊びに誘ってくれる
内気な俺にとってはめっちゃ助かってる。
自分から話しかけに行けへんから…
「A、簓くんのこと嫌いなん？」
『別に嫌いなわけちゃうで、ただしつこいだけ』
「簓くんと結婚できるとええなぁ」
『嫌やわ、俺男やで』
「…Aは女やで。俺とか男とか言わんといて」
俺のお母さんが口を挟んだ
…せやったなぁ、俺「女の子」やったな
学校で、親がいない時は「俺」
だけど、簓がいる時、親がいる時は「A」と自分の名前を呼ぶようにしている
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
『ぬるでさらさらくん…』
「なんで簓くんの前ではちゃんと名前を言ってあげへんの？」
『…おもろいやん、あいつの顔。A、あの時の簓が好きやねん』
「お似合いやなぁ」
『…好きやねんけど…お似合いとかは嬉しないなぁ』
お母さんと会話をしながら軽食を作っていた
今日の集まりで帰るギリギリまで皆食べていた
もちろんお腹空いてへん…でも、寝る前になると絶対減るから軽食を。
いつかちゃんとした男になった俺を簓に見せたいわ
「Aちゃーん！」
『…元気やなぁ…』
作り終わってすぐ、家に電話がかかってきた
出てみれば簓がそう大きな声で言った
ほんまにうっさい
「今度の休み家族でそっちに行くけど…Aちゃんおる？」
『いやー、A用事あんねん』
「そうなんやぁ…じゃあ遊べへんのか…」
『…まぁ次の盆休み会えるんやから…我慢しぃや』
そう言うと、「分かった…」と残念そうに呟く簓の声が。
残念やけどほんまに用事がある
『さらさらくん』
「簓やねんて…」
『好きやで』
そう言うと、向こうの音声が聞こえなくなった
何も聞こえへん
すると、一時して震えた声の簓が口を開いた
「…ほんまに？」
『従兄弟として好きなだけやけど』
「なっ…んやねん…！」
『流石に恋心はまだ持てへんわ』
そう言うと、悔しそうな声を漏らした。
…こういう時はほんまにおもろいなぁ
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錐餌八戸 - ほほぉ？委員長腐女子かあい？ (2019年10月29日 21時) (
レス) id: 4c2bbdb596 (このIDを非表示/違反報告)
トムラ(プロフ) - 凄く面白いです。作者様めっちゃ文才ありますね…羨ましいです。委員長と夢主君の絡みが特に好きだったりしますw (2019年10月29日 15時) (レス) id: 6a3772bd13 (このIDを非表示/違反報告)
待つポックリ - はじめから読ませて頂きました。この小説を読んでいる心が落ち着きます。私は恋愛、友情でどちらかと言うと恋愛(BL)のほうが好きなのですがこの小説を読んで友情系もいいな、と思いました。文章力のあってとても読みやすいです。更新頑張ってください。 (2019年10月23日 22時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
樂-らく-(プロフ) - とても面白かったです！続き楽しみにしてます！ (2019年10月18日 16時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2019年10月18日 7時
