密室、暗闇、二人きり。【そ.ら.る】 (ページ16)

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そらるさんは上体を起こして私を見下ろした。

片手で自分の身体を支える彼ですが、ダメだろその姿勢。床ドンの距離のあるバージョンみたいになってるやんけ(語彙力)。

私のこと見えるのか見てないのか分からない、ぽやっとした目で、じっと動かない彼。

イケメンに見下ろされ、若干キュンとしてしまう私の耳に届いたのは、またしてもシャッター音。

はっと気付くと、そらるさんは口角を上げて笑っていた。

「何回撮るんです？！」

「まふが見たいって言うから…ダメ？」

「えっダメですけど」

「送らせてくれたらなんかお礼するよ」

その言葉に私はピシリと固まった。

それを許可と取ったのか、そらるさんはにこっと笑って送信された私の写真を見せる。

？！加工も何もしてないじゃんすげーブスじゃん大丈夫なのコレ？！

こんなんまふまふさんに送ったらまずいんじゃ！

「…既読つかねーな…後にしよっと」

「…………」

何とも言えない気持ちでそらるさんをジト目で見つめると、察したようにクスッと笑う。

ちっ、許す。

「…で、何かして欲しいことある？」

「……えっ」

ぽんぽん、と自分の隣を叩くそらるさん。

………え、え、えっ、えっ、

いや、もう！それだけでご馳走様でした！！？