【ポケモン】ポケモンの私と、人間の貴方と *second* 【名前固定】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:3,542 hit

第五十話ねこふとんページ2

「ここ……何処だろう」

私はポツンとただ黒い空間に立っていた。
何処を見ても黒。私はギーラ様の家にいた筈なのに。

そこにフッと光が見える。

「！……ギーラ様っ！」

ギーラ様の背中に向かって走る。
でも全然近づかない。走っても、走っても、ドンドンギーラ様は遠ざかって行く。
待って！そう叫んでも、遠ざかる背中は変わらない。嫌だ、ギーラ様が何処かに行ってしまうようで。

わかってる、自分がギーラ様より先にいなくなる事を。知ってる。どうやってもずっと一緒にいれない事位。
でもっ……少しでも一緒に…………！

その時、私を呼ぶ声がして目が覚めた。

────
──
─

「ビィ、ビィ！」

目を開けると、セレビィが私の上をフワフワと飛んでいた。
セレビィの頭を撫でると、嬉しいのか目を細める。

そこに既に着替えたギーラ様が来る。

「ギーラ様、おはようございます」

「おはようございます、クシナダ様」

ギーラ様を見ると自然と笑顔になってしまう。私は相当ギーラ様の事が好きみたいだ。

だから……私が生きてる間、ギーラ様にとっては少しだけかも知れないけれど、少しでも多く、一緒にいさせてください。