プリムラ・ジュリアン-2- (ページ5)

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渡「ふっか、言われた通り荷物持ってきたけど、、って？！」

お店の外に出ると私の荷物を持っている翔太がいた。

深「あ〜サンキュ、ちょっと今日は帰るわ」

ふっかの後ろに隠れるように歩く私を見て驚いた顔をしている翔太。

渡「ちょ、大丈夫か？」

「うん、荷物ありがとう、」

渡「そっか、また学校でな、」

きっと翔太なりの優しさでこれ以上は聞かないでいてくれたんだろう。

深「じゃ、A帰ろう」

「うん、」

深「Aの家どっち？」

「えっと、あっち」

深「おっけ」

優しく繋がれた右手。
特に会話はないけれど気まずくないこの空間が今の私には丁度良くて。

「ねぇふっか、」

深「ん？」

「本当ありがとう」

深「ん？何が〜？」

「ううん、何もない」

深「ふっ、そうだ、そこでアイス買って帰ろうよ」

「ふっかの奢り？」

深「あったりめぇよ」

「じゃ一番高いやつで」

深「おい！」