プリムラ・ジュリアン-1- (ページ7)

今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:83,580 hit

７ページ7

渡「おう、急に電話して悪い、今ちょっといい？」

翔太がスピーカーにし、ふっかと私も電話を聞くことに。

佐「こんな時間に急にどうしたの？翔太から電話なんて珍しいね」

渡「あ、いや今何してるかなって」

翔太の目が泳ぎまくっている。これで大丈夫なの？と疑問に思っていると、

深「翔太下手すぎない？(コソ」

いつの間にか私の隣に座っていたふっかが小さな声で話しかけてくる。

「下手すぎる、何話すか決めてなかったんだね(コソ」

渡「あ、そういえば、佐久間って彼女いんの？」

深「ブッ！おいなべ、それはないってわら」

ドストレートな質問に思わず吹き出すふっか。

「ねぇ！静かに！」

佐「翔太まじで急にどうした？てか今ふっかとAの声したよね？2人も一緒？」

流石に大介にさっきの声でバレてしまったようで

渡「あ〜そうそう、3人で飲んでてさ、それで恋バナになって佐久間はアニメしか興味ないから彼女いないだろうって話になって、今電話した」

ここにきてナイス翔太

深「そういうこと！それで佐久間どうなの？」

佐久間「え〜実は色々あってさ、話聞いて欲しいんだk 「大介くん〜この食器ここでいい〜？」

「え、今の声、、」

電話の先から明らかに大介ではない女性の声がした。

渡「え、お前今家に誰かいる？」

翔太の顔も険しくなっている。

隣のふっかなんて口開いちゃってる。

佐久間「あ、そこに置いといて！ごめん！今ちょっとあれだから、また今度話すわ！飯でもいこ！」

渡「え、お、おう」

佐久間「あ、Aもいるんだよね？A〜？」

「なに？」

佐久間「あれ、元気ない？どうしたの？話聞いてあげたいんだけど、今はちょっと無理だからまた今度聞くね！あ、あとお酒弱いんだから飲みすぎないようにね〜！ふっかと翔太も手出しちゃダメだよ〜、じゃあね！」

「、、うん」

その優しさが恋愛対象外の幼馴染としてしか見られていない現実を突きつけられてようで、ただただ辛かった。