プリムラ・ジュリアン-1- (ページ46)

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気づけば朝になっていた。

昨日は何もやる気が起きず、すぐにベッドに入り寝てしまった。

近くにあった携帯の電源をつけると、
大介からは一言【ごめん】とだけ連絡が来ていた。
流石に無視はこないだのことがあるので、既読だけつける。

今でも木下さんは大介の部屋にいるのかな、

2人で買ったケーキ、木下さんと食べちゃうのかな、なんて。
自分から突き放したくせに、後悔ばっかり。

でも、そろそろこの長い片思いにも終止符を打たないと。

確か、今日はサークルの飲み会だったはず。

あんまり得意じゃないけど、新しい出会いに期待して行ってみようかな。

大介への気持ちにきちんと蓋をしよう。

二度と溢れ出ないように鍵をかけて。

いつもは適当なメイクも服装も、少しおしゃれに。

今日から新しい自分になるために。