遊獣浮男ボーイ【Colon】

story28 ページ28

こ｢僕だって男だよ



可愛いより、かっこいいの方が聞きたい｣





『んふふ、そんな所が可愛いんだよ』








でも皆も分かるでしょ？

こういう所が可愛いんだよ









こ｢……じゃあ、僕のことかっこいいって無理矢理にでも言わせてあげる｣








そう言った瞬間、目の前にころんくんの顔

びっくりして口を開けると入ってくる舌


口内を掻き回すように暴れる


ころんくんも酔っていた

確かに、お酒何本も飲んでたなぁ








こ｢…可愛い、Aちゃん｣








不覚にもドキッとした

焦らすような手つき

ゾクゾクする



でも…これも私のことを好きでやってる訳じゃない



恋人同士のイチャイチャじゃない


んー…“セ フレ”っていうのが近いかな





…なんでこうネガティブ思考なんだろ









こ｢好きだよ…Aちゃん｣








ﾄﾞｷﾝ







『やめて…変な期待させないで。』








『だいたい、好きじゃないのに好きって言わないで…。そんな嘘いらないから。他の女の子にもそんなこと言ってるんでしょ？』








そう言うと固まるころんくん

やっぱり






気付いてしまう

貴方は他の女の子とも関係を持っていること



なら、私がこれ以上辛くなる前に離れないと



私がころんくんを好きな限り離れられないから、相手から突き飛ばしてもらうしかない




これは、私の最後の勇気



…いや、最初で最後の勇気、の方が正しいかな








これを言ったら、もう関わらないつもりだった

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