．1日目 ページ2
.
『作！』
ﾄﾞﾝｯ
作を突き飛ばした
作「Aｯ！」
『ぐｯ…！』
胸元がとても熱い、痛い
足の力が抜け、其の場に倒れそうになる
だが、作が私を支えてくれたお陰で、倒れずに済んだ
作「Aｯ…何故俺を庇った！
何故ｯ…」
『作が、撃たれそうになってたンだ。
扶けるのは、当然だろ…？』
太宰「…Aｯ！！」
横目で入口の方を見ると、太宰が焦った顔をして此方に走って来た
然して、私を支える作の反対側にしゃがむ
『…作、太宰』
2人の肩が跳ねた
作「…俺は＿」
『作…彼の子達を護り切れなかった
けど、其れを小説家にならない理由にしないであげてくれ
其れを知った彼の子達は、絶対に悲しむ
…其れに、殺し屋が夢を叶えちゃいけないなンて、莫迦げてる』
作「…ｯ！…嗚呼」
太宰「私は＿」
『太宰、前に云ってたな…
「暴力と云う世界に居れば、生きる理由が見つかるかもしれない」と』
太宰「嗚呼、云った
云ったがそんな事今は＿＿」
『見つからないよ』
太宰「え…」
『自分でも判って居る筈だ
人を殺す側だろうと、救う側だろうと、お前の予測を超えるモノは現れない
お前の孤独を埋めるモノは、この世の何処にも無い
此侭だと、お前は永遠に闇の中を彷徨い…何時か潰れてしまう
…作なら、判るだろ？』
作は頷く
太宰「A…私は如何すれば善い？」
『2人共、人を救う側になれ』
太宰「は…」
作「！」
2人は目を見開いた
『…善い人間になれ
弱者を救い、孤児を守れ
正義も悪も、太宰には大差無いだろうが…其の方が幾分か素敵だ』
太宰「何故判る…？」
『判るさ
誰よりも判る
私は太宰の"友人"で、作の"妹"だからな』
本当は3人で…否、安吾も含めた4人で、人を救う仕事をしてみたかった
…本人達に云う積もりは無いがな
太宰･作「………判った、そうしよう」
力を振り絞り、近くにあった2人の頭を撫で、頬に手を移す
『"人は自分を救済する為に存在する"…か』
意識が朦朧とする
『確かに、其の通り、だった…な…』
私は意識が途切れた
◆◇◆◇
織田作生存ルートです！太宰さんと武装探偵社に入って、沢山人扶けをして欲しいですね←
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通りすがり - ２日目の回に「ヒーローは軍系」と記述ありますが、正しくは「軍警」表記ではないでしょうか？
私はアニメ派なので漢字など文字表記は分からないので不確かですが…。
警察官みたいなお仕事されていたので…。 (2020年9月24日 14時) (携帯から) (
レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ 応援してます！ (2019年6月26日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
トマトン(プロフ) - 八月葉月さん» コメント有難う御座います。気に入って頂けてとても嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願いします。 (2019年3月15日 21時) (レス) id: 266018433f (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - 読みたかった設定だ！これからも頑張ってください！ (2019年3月15日 17時) (レス) id: 3796bd332b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトン | 作成日時：2019年3月14日 23時
