平均点以上。一等賞未満の恋。 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:9,597 hit

12 ページ12

Aさんがスーパーから戻ってきて
15分ぐらいが経った頃

『…よし。完成！』

「わぁー！すごい！ありがとうございます！」

無事にバラバラだったテーブルも
注文通りの形に完成。

「やっぱり可愛い、」

と言って目をキラキラさせながら
完成したテーブルを見ているAさん。

“俺としては、テーブルよりAさんの方が可愛らしく見えるけどね”

とテヒョンなら何の気なしに言ってるだろうけど…
俺は、そんな事言えるはずもないので

『…じゃあ、これで』

自分の部屋から持ってきた箱に
使った工具を片付けはじめる。

すると…

「あ！ジミンさんっ、その…お昼ごはん。
食べていきませんか？」

『え、お昼？』

「はい…もしよかったら、なんですが。お礼もしたいですし、」

“お礼になるか分かんないですけど…”
と追加するAさん

いや、むしろ俺としては有り難い限りなんだけと。

で、あれば…

『せっかくなんで…』

「じゃあ…ちょっと待ってて下さいね。」

彼女はそう言い残してキッチンへ
とりあえずその間、ソファーに座って待つ俺。

そういえば…

『同じ間取りなのに…
住人が違うとこうも違うのかぁ』

彼女と俺の部屋は階こそ違えど、全く一緒の間取り。

でも、やっぱり女の子が住んでる部屋ってかんじだよね。

家具とかカーテンとか見えるもの全部が
俺の部屋には無いようなデザインばかり

『クッションだって…なんかモフモフだし』

なんて考えてたら…

『だんだん緊張してきた…』

女の子の家とかいつぶり？

「え？何が緊張ですか…？」

『うぁっ！び、びっくりした…』

いきなり背後から聞こえてきたAさんの声に必要以上に驚いてしまった。

「す、すみません；」

『あ、いや、すみません…俺が』

女の子の部屋に居るって思ったら
緊張してきちゃって…

なんて言えないし、

『あ、もしかして、それ』

「は、はい。できたんで食べましょうか」

なんとかその場を無理やり凌げば

テーブルの上に次々と並べてられていく手料理。

『…これ、全部手作り？』

「もちろんですよ♪」

驚いた…だって、どれも全部美味しそうだし

俺そんな料理やらないから分からないけど、
結構手が込んだ料理とかあるよね？

『全部、この時間で作ったの？』

「…まさか、ごめんなさい。昨日、作ったものもあるんです」

いやいや…にしても凄いよ。