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昨日の部活でDVDを見た時に灰崎くんの能力のことや注意点を伝えたが、伝えただけで勝てる相手ではなく、海常は押され気味だった。
そして第3Qの最中、私は気づいてしまった。
黄瀬のフォームがいつもと違うこと、右足を庇うようにプレーしていること……。
_____『最近練習し過ぎじゃない？オーバーワークだよ。休むのも大事』
_____「はぁ〜い」
あの時、黄瀬はちゃんと返事をした。
でも私の目を盗んで隠れて練習していたんだ。それで足を痛めたら元も子もないじゃんか。
第3Q終了のブザーがなった時、私は一目散に黄瀬の元へ駆け寄った。
『黄瀬、あんた』
「……Aっち」
自身の口元に指を当て、まるで「これ以上何も言うな」と私の目を見て頼む黄瀬。
「自分が一番分かってるんス」
『だったら！』
「……それでも、勝たなきゃいけねぇんだ」
Aっちの為にもね、と付け足して言う彼の表情はいつものおちゃらけた雰囲気ではなく、何か決意を持ったような、真剣な表情。
……そんな表情見せられたら、何も言えないじゃん。
「おい黄瀬、湖橙。何話してんだ、早く休め。湖橙ドリンク持ってこい」
『あ！はい、ただいま！！』
「すんません！！」
灰崎くんは黄瀬同様、見た技を一瞬で自分のものにする。しかしリズムやテンポだけ我流に変えてしまう。模倣ではなく、強奪。
勝てるの？黄瀬。
いや違う、勝つんだ。
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第4Qが始まる直前、不安そうな表情のAっちの頭をぽん、と撫でてにっこり微笑んだ。
「祥吾君さぁ、勝つ前に言っとくけど勘違いしてるよ」
「あ？」
「見た目だけで群がってくる馬鹿女たちの一人取ったくらいで、調子乗ってんじゃねぇよ」
立ち上がり、祥吾君が俺から奪ったというあの馬鹿女のことを否定する。
笠松先輩がタイミング良く俺にパスを出し、そのボールを高々と投げる。何度も練習した緑間っちのシュート、外れるわけがない。こんなとこで負けるわけにいかないんだ。
女だの肩書きだの欲しけりゃくれてやる。そんなことより、大事な約束があるんスよ俺には。
「必ずそこへ行く。邪魔すんじゃねーよ！」
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春(プロフ) - らてさん» とても素敵なコメントありがとうございます！他のメンバーのお話も考えております。ご期待に応えられるか分かりませんが頑張ります！ありがとうございます！！ (2023年1月24日 7時) (
レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
らて(プロフ) - とっても面白いしドキドキしました。黄瀬くんも他の黒バスメンバーももっと大好きになりました。素敵な時間をありがとうございました！！！続編や他のメンバーのお話もぜひ見たいです、無理せず頑張ってください、応援してます！ (2023年1月8日 0時) (レス) @page47 id: f9f6bd1b23 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです( ¨̮ )ありがとうございます！！！ (2022年6月24日 8時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 涼太大好き！！！私元々黄瀬君のこそ好きでしたけどこの作品読んでもっと好きになりました！頑張ってください！ (2022年6月23日 21時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - みかんさん» わー！ありがとうございます！！涼太ぁぁ！ (2022年6月22日 23時) (レス) id: edf0169bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2021年12月4日 22時
