033 ページ34
side…minazuki
………近くでなにか音がする。
ボスっボスっと、何かが柔らかいものにぶつかる音。
音の正体はなんなんだろうか。
まだ朦朧としている意識を無理矢理覚まし、目を開けた。
そして直後に来る激しい頭痛。
キヨ「…起きた？」
『キヨか…、……頭が割れるくらい痛い』
キヨ「そりゃお前、どんだけ飲んだと思ってる？」
『それはもうセーブしながら飲んだに決まってるよ』
アホとキヨはわざと頭にデコピンを食らわせた。
『うぐお…、、』
キヨ「……体に異常は？」
『ないですよー。頭が痛いくらい。』
キヨ「ならいいな」
良くないけど。
そう思っても飲み過ぎた私がいえたことは無い。
『二日酔いまでは分かった。…ねぇ、なんで私キヨの部屋で寝てるの』
キヨ「お前が酔いすぎて話通じないから回収にこいって言われたんだよ」
『誠に申し訳ございません』
ペコりと頭を下げるとまた激痛が走った。
呻き声を上げる私を見かね、キヨはペットボトルの水を渡してくれた。
『…よく出来た幼馴染みだ』
キヨ「迷惑ばっかかける幼馴染みだ」
『おい』
キヨの失礼な発言も流し、流石に迷惑はかけられないと立ち上がろうとした。
『うわ…！』
キヨ「無理に動こうとすんな」
ぐらりと傾いた体を、予想してましたとばかりに軽く受けとめるキヨ。
こういうのが世の中の女子が好きになる理由なんだろうね。
『悪うござんした。そしてありがとうござました』
キヨ「へーへー」
『ところでさっきボスっボスっ言ってたの何？』
キヨ「これの音」
見せたのは愛用しているサッカーボール。
それを毛布にぶつけてたみたいだ。
『…当たったらどうするつもりだったんですかねー』
キヨ「その時はその時。」
『適当っ！？』
まぁヨーキーくんのおかけで助かったということで水に流すことにした。
今何時と思い、スマホを開く。
もう正午に近くなっており、キヨに申し訳ない気持ちがうまれる。
そして、時間の下にあるTwitterからの通知に目を疑った。
『…キヨヨ、また誰かからフォローされてるみたいなんだが』
キヨ「…はぁ」
おい、面倒くさがるな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2501人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きな粉 - 途中途中に設定を述べられるよりは、折角設定ページがあるのですから設定に全て記載した方が良いのかなと感じました。 (2021年2月28日 18時) (
レス) id: f4f07a2327 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - キヨさんはうらたぬきさんとも仲良いですよ。作品はとても面白かったのですが気になってしまったので... (2020年5月15日 19時) (レス) id: abaaca75f0 (このIDを非表示/違反報告)
おしゃしみ(プロフ) - ページ32の最後の方の志麻さんのセリフですけど「ほんのつい最近やん、Twitter始めたの」じゃなくて、志麻「ほんのつい最近やん、Twitter始めたん」だと思います！それ以外はあってます！この作品面白かったので続編見に行きますね (2020年3月30日 13時) (レス) id: c250589637 (このIDを非表示/違反報告)
しろもん* - めっちゃ面白いです!評価の1番右のボタンを押そうとしたんですが、既に押してあったみたいで……一体誰が押したんでしょうね（白目 (2019年12月15日 22時) (レス) id: 36bbb34c6c (このIDを非表示/違反報告)
いたちょこ(プロフ) - とっても面白くて好きです！夢主ちゃんと誕生日同じでびびったww (2019年12月4日 23時) (レス) id: 3bc2f57b97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨音 | 作成日時：2019年7月18日 7時
