The storyteller Jardolet (ページ6)

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episode 4 ページ6

あれから誰にも会わず、真っ直ぐ家に帰ったソーンだが、大変なことに気づいたのだ。

「あっ、今朝のでパンが……」

そう、食料……夕飯がないのだ。今朝、ソーンが口にしたパンで最後だったのだ。

昼食も食べていなかったソーンはとても空腹だった。だが、今は夕方。街のはずれにあるソーンの家から買いに行くとしたら夜になってしまうのだ。
この街の夜は割りかし物騒なので、迂闊に夜道を歩くと何らかの事件に巻き込まれてしまう可能性もあるのだ。

色々考えた結果ソーンは、
「(…明日買いに行けばいいかな、)」と、結論付けた。

そして、食べ物の代わりに水を多く飲み、戸締りをして、服を着替えて、寝床に入ったのだった。

が、何故だか眠れず起きてしまったのだ。
何度目を瞑っても眠れず、眠気はあるのだが眠れない。

夕食を食べなかったせいなのか…？と考えてみるが、以前同じようなことがあった時は眠れたので違うと思い、別の要因を探してみるが、全くわからなかった。

どうせこのまま横になっていても眠れないだろう、と思い、寝床から出てろうそくに火をつけ、お気に入りの詩集を開き、読み始めた。

字を読めば眠れるだろう、と考えたのだ。

ソーンの考えはドンピシャに当たり、五作程度読んだところで椅子に座ったまま眠りについたのだった。

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都宮さん、復帰おめでとうございます。
入試お疲れ様でした！