The storyteller Jardolet (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,915 hit

ねずの木の話についてページ4

皆さん、ねずの木の話、別名、柏槇の話と言う物語はご存知でしょうか？
ここでは、このお話を知らない方の為にねずの木の話について簡単に説明します。

作者はグリム兄弟でグリム童話の一つです。

昔々、仲の良い夫婦がいたが、妻が柏槇の実を食べて懐妊し、息子を産んだが、出産後の肥立ちが悪く亡くなってしまった。

夫は妻の残した「私が死んだら柏槇の木の元に埋めてください」と言う遺言通りにした。

時が経つと夫は新しい妻と再婚をし、その妻と一人の娘を産んだ。

新しい妻は先妻の残した息子を常に邪魔者扱いしたが、娘と息子はとても仲の良い兄妹だった。

ある日、妻は息子の殺害を思いたった。

そして、学校から帰宅した兄に林檎を一つ箱から取るように言い、息子が箱の中に頭を入れている間に蓋を勢いよく閉めて、首を切断してしまった。
ふと、我に返った妻は他人が殺害したように見せかける為、遺体の首と胴体を白い布で繋げ、椅子に座らせた。

兄が死んでいるとは知らずに話しかけた妹が返事がない事に疑問を抱き母に聞くと「お兄ちゃんが何も言わないなら顔を叩きなさい。」
と言われ戸惑いながら言われた通りにすると首が転がった。
兄を殺してしまったと動揺する娘を母は慰め、兄の遺体の肉を切り刻み、作り途中だったシチューの中に入れてしまった。

帰ってきた父親は息子が居ないと言ったが妻が上手く誤魔化してしまった。

妹は泣きながら、兄の骨を集めて紺色のハンカチに包み、柏槇の木の下に埋めた。

すると兄は美しい鳥になり、様々な所で自身の持つ美しい美声を披露し、金の鎖と赤い靴と石臼を手に入れて家まで帰り、家族を呼ぶように鳴いた。その声に出てきた父親に金の鎖を与え、次に出て来た妹に赤い靴をあげた。
母親は最初、外へ出ようとしなかったが、考えた末出たところ、石臼が落ちて来て死んでしまった。

すると、母親と入れかわるように鳥だった兄は人間に戻る。

と言う話です。
原作はグリム童話の中に入っているので、図書館などで借りて是非読んでみてください。

因みに、結構えげつないお話なのでソーンは表現を柔らかくして子供達に話ました。

今後もあまり、メジャーではないお話を出す時はこう言った形で紹介させていただきます。