猫が1匹 ページ1
今日から私は高校生
「昨日のドラマ見たー?」
『見た見たあれ、やばくね?まさかあぁ来るとは思わないよね』
「それなー」
そんなたわいもない話をする
まるで青春映画のワンシーンを切り取ったような学校生活
そう思っていた。現実はあまくなく私は体育教官に校門の前で止められている
先生「高校生らしい服装をしなさい!」
『制服着てるから高校生らしいでしょ』
あんたの目は節穴か
先生「何だその態度は!!敬語を使え!
俺だってあまり言いたくないんだ…」
言いたくないなら言うなよ。腹立つ
先生「ピアスもある程度は良しとしているがお前は付けすぎだ。
いいか。これはお前のために言ってるんだ…社会に出たら通用しないから今言ってんだ。分かるな?」
いや、私が社会に出るとしてもあと2年はあるから
「先生は心を鬼にしてだな__」
どこの熱血教師だよ。いいから校門くぐらせろ
「おっ…」
ちょうど通りかかった生徒が目に入る
『先生ーピアスはダメであの髪型はいいの?』
男子を指さして聞いてみると先生は額に血管を浮かばせて走りだす
私はその間にそそくさと逃げる
『入学式だるいな…どうせあの教官もいるし』
サボろ。
____________
「入部届けは早いうちに書けよー」
入部…何部に入ろう
悩んでも仕方ないのでとりあえず目をつぶって勘で指差した部活に入ろう
『男子…バレー部』
バレーって女子だけじゃないんだ
マネージャー大募集とか書いてあるし、面白そう
私は軽い足取りで体育館に向かう
『チャース。マネ希望で来ましたー』
体育館に入ると皆の視線が私に向く
何か一人泣いてる奴いんだけど
猫又「おーマネージャー希望は嬉しいな、ゆっくり見学していけ!何なら男子とバレーやっていいぞ!…山本泣くな!!」
監督らしき人はニシシと笑う
とりあえず椅子に座って見てる
プリンにモヒカン…
私より注意すべき人間ここにいんじゃん!
『…うわっ腕折れそう』
ボールは腕にあたり上に飛ぶ
バレーってこんなに凄いんだと初めて思った
『あんなにラリーが続くって大変そう』
猫又「繋げてこそのバレー、それがなきゃ点なんて取れんよ」
なんか…名言みたいでかっこいいんだけど
『私もやってみたいなぁ』
なんて小声で言ってみるが出来るわけないかと自分の心の中に閉まっておく
猫又「ほぉう…」
しかしその声は監督に届いておりこの後私は地獄を見る
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作者名:ライキ | 作成日時:2020年2月4日 8時