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「ううん。俺こそありがと。ごめんね?Aちゃんから言わせて。俺から言わないといけなかったのに」
『言ったらね?嫌われちゃうかなって思ったけど、言えて良かったぁ』
泣きながら、少し照れたように笑うAちゃんが愛おしくて愛おしくて、仕方なかった。
「大事にする。これからもずっと。大事に大事に宝物みたいに」
『ふふ、はい!』
そのあとはさ……。
あまりの気持ちよさに、めちゃくちゃに抱いてしまった。
身体中が痺れて、バカになって、理性なんかなくて
肌がぶつかり合う音とか、Aちゃんから溢れる液が、飛び散る音とか感触とか
全てが俺をあっという間に昂奮させた。
キスも今までにしたことがないくらいに、お互いが快楽を求めすぎて荒々しい。
『潤っ……!』
「あー……ごめん、やばいっ……!」
『あっ、あっ、ぅん……、んっ!』
「中、キツすぎて……!痛くない?」
『良いから……!潤の好きにしてっ……!』
「あー、やべ、もういくっ……!」
『ああっ……!』
「っぅう……!」
お互いの乱れた呼吸が部屋に響く。
リップ音をさせながら何度もキスをして、余韻に浸った。
「……ごめん。痛くなかった?」
『ううん。ちゃんと最後まで気持ちよかったし、いけた。潤、すごい!』
「Aちゃんが頑張ってくれたからだよ。ありがとぉ」
『ふふ。潤がずっと待っててくれたからです。幸せです。大切にしてくれて』
「好きだからだよ。俺も幸せ!」
『ふふふ。潤だぁいすき!』
「あー、可愛い可愛い。俺の彼女が可愛くて離れたくない!」
ちょっと汗かいたから、仕方なく離れて、順番にシャワーを浴びた。
布団に潜り込んで、また当たり前に抱き合う。
『お家出来たらまたお泊まりきてね?』
「行く!すぐ行く!ずーーーっと行く!(笑)」
『ふふ。なんならずっといても良いよ。誰もいないんだから』
「え?」
『あんな広い家で、独りぼっちは寂しい。もう独りぼっちは嫌なの……』
「Aちゃん……?」
一瞬寂しそうな声だったから、顔を覗き込むと
『んっふふ。うっそ。一人のが楽だよね。好きな時間に寝て、好きな時間に起きても、好きなものを勝手に食べても怒られないし……』
ぎこちない笑顔で、強がっているように見えた。
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作者名:鈴 | 作成日時:2020年12月16日 14時