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「ねぇ?」
『ん?』
「挿れるのやめよっか、今日は」
『え?でも、潤は……?』
キュルンって音がしそうなほど綺麗な瞳が、俺を切なく捉えた。
あー……すっげぇ可愛い……。
「俺ね、Aちゃんが好きなの」
『好きならっ……やめて欲しくないです……!頑張れるから……』
泣きそうに言う顔もまた愛おしかった。
「頑張って欲しくないの、Aちゃんには。負担が大きいのはAちゃんの方だよ?」
『それでもいいもん……!』
「ダメだよ。ねぇ、お願いだからさ?今日はもうやめよ。痛かったでしょ?」
『ぃ……いたくない……』
下唇を噛んで少し吃っちゃったAちゃんに、キュッと心臓が痛くなる。
やっぱ無理させちゃったかもなぁって……。
「そんな泣きそうに言わないのぉ。もっと気持ち良くなってもらえるように、俺が頑張るから。痛くないように、ただただ気持ち良くなってほしいの。無理したら、Aちゃんが心も身体も傷つくの分かるし。ね?」
唇がゆっくりと尖って、への字に変わっていって
子どもが泣くのを我慢してるみたいだ。
『ごめんなさい……』
ほらね。
「謝るのは違うよ。ちょっとずつしよ?お楽しみは後に取っとくの(笑)」
『面倒に……なっちゃったからじゃない?』
「えぇ?全然なってないよぉ。それは絶対違う。可愛くて可愛くて、宝物みたいに大切にしたいんだ。逆に俺がごめん。なんか焦っちゃって……。いい歳なのに」
俺が申し訳なく言うと、急に両頬を手で挟んで、キスしてきた。
『あぁ、もう!すきっ……!そういうところがだーいすき!』
泣きそうだけど、ふふっと笑う顔はあどけなく
さっきまでオンナの顔をして喘いでいたとは思えない。
そのギャップが愛おしく、また胸が心地良く締め付けられた。
「ふふ、俺も大好きだよぉ」
だから俺もキスを返して、きつく抱きしめあった。
だからさ、仕方ないんだけど……
『ねぇ?でも潤の、えーっと……』
当たっちゃうよねぇ(笑)
出してないからおさまるまで、ちょっと時間欲しいです。
「おさまんないよねぇ(笑)裸で抱き合っちゃってるから気になるね、ごめんね。そのうちおさまるから……」
『ねぇ、潤?……手でなら……したことあるよ?』
俺の腕の隙間から、こっそり見上げるように言う顔がちょっとえろくて可愛い。
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作者名:鈴 | 作成日時:2020年12月16日 14時